Zion National Park (Angels Landing)
ザイオン国立公園(Zion National Park)のメインストリート、ザイオンキャニオン・シーニックドライブ(Zion
Canyon Scenic Drive)をバスに揺られた後、'The Grotto'のバス停で下車します。
どうも各車体に、この界隈に生息するいろんな野生の動物の絵がプリントされている模様。
自分のバスに描かれた動物に俺はこの公園で出会う予感ｗ リスさんかな? それとも小鳥さん？訳の分からない願掛けをして、ワクワク感を抱きつつ、確認。
タ、タランチュ●さんでしたか(((；ﾟＡﾟ))) ｲﾔｰﾝそれだけは勘弁してくださいお願いです＿|￣|○
モザイク処理しないと速攻でページを閉じられるだろう写実主義ｗ この感覚が全くわからない。普通避けるだろ描いたとしてもかわいくデフォルメするだろＪＫ
猫バスならぬサソリバスとかもありそうｗ 前途多難な悪寒。緑も多く、それ故蠢(うごめ)くものもなにかと多そうな、大自然のトレッキングにようこそｗ
※上述のとおり、写真には一部加工を施しております。ちょっと安心。
気を取り直して、トレイルヘッド(The Grotto Trailhead)に立ち、１ショット。
ノースフォーク・ヴァージン川(North Fork Virgin River)に架かる橋を渡り、散策開始します。
これから向かうはこの公園の名物、エンジェルスランディング(Angels Landing)の頂(いただき)。道中のトレッキングを楽しむ事と、頂上からの風景を眺める事が目的。
事前調査では何かと骨の折れそうなコースですが、まあ深く考えずスタートしましょう。
「天使が舞い降りる」場所なんて小洒落た名前を付けられてますが、ここの正式なトレイル名は「ウエストリム・トレイル(West
Rim Trail)」。
このトレイルの途中で分岐した後、'Angels Landing'と呼ばれるポイントを目指すわけです。
ここから片道約2.5マイル。換算で往復8km。少し長い。
筆者は普段神輿担ぎが趣味でして、脚力には自分なりに多少自信を持っているつもりですが、トレッキングや登山は全くの素人。行って帰ってくるまで4時間を見ています。
すぐさま進路前方に見えてくるのがエンジェルス・ランディングの大岩壁。この頂上が目的地。
このトレイルを俯瞰すると、およそ6つのパートに区切る事ができるでしょうか・・
最初のパートは地図上「I」の区画。ノースフォーク・ヴァージン川を右手に見る牧歌的な光景で、なだらかな起伏とコーナーが続きます。ピクニック気分で歩きましょう。
F1で言うとスパの名物コーナー、オールージュのようなものｗ アクセルベタ踏みで攻略可能。
ペース配分を気にせず全開でライン取りしましょう （ウソですすみません）
ピクニック気分は早々に終了。早速第一の関門が現れました。
これより前方凹状の窪みの所までスイッチバックを重ねる、地図上「II」の垂直移動の難所。
高低差約150mといったところでしょうか・・ｴ゛～ﾏｼﾞかよ（；´Д） 泣きが入ります・・
何度かスイッチバックを折り返します。トレイルヘッドから目的地までの標高差は、453m。
キツすぎず緩すぎず、しかもそれなりに人は多く、2日前に訪ねたビスティ・バッドランズみたいな不気味さとはエラい違いで、適切なトレイルじゃないでしょうか。少し、汗が出てきましたがorz
ちなみにトレイルの最初から最後まで、コースを逸脱する迷いがない様設営がなされてるので、GPSは全く不要。だからとて楽勝かとの判断は、残念ながらちょっと違います・・
ﾋｯ、ﾋｯ、ﾌｳ～と呼吸法がラマーズ法になってるのが我ながら気になりますが、何とか乗り切り、ほぼ「II」の終盤近く。
こうなるともうトレッキングと言うよりは、登山と言った方がいいのかも知れません。
フハハハ!!見ろ!!人がゴミのようだ!!
どうもこういう局面ではムスカ大佐に成りきってしまい、失礼ｗ 手前のリスさんと供に、一枚。
「もう休むの？全くあなたってゴミのような人ね。置いてくわよ」
ベビーカー手押しで坂を攻略する努力は買いますが、山を舐めるなと苦言も呈したい(´･ω･｀)
さて、「II」のスイッチバックをクリア後の「III」の区間は、再びなだらかな勾配の、楽勝人生ｗ
ザイオンの谷間に敷かれたトレイルを日陰に守られ、ほぼ直線に北上します。
ここは公園内にある、無数の峡谷の一つ。Googleマップで俯瞰するとわかるのですが、何故かどれもが北から南に爪で引っ掻いたように、ほぼ平行にそれぞれ並んでいるのが不思議です・・
ボーナスステージ終了。地図上「IV」、第二のスイッチバックが現れました。ﾏﾀｶﾖ＿|￣|○・・
先ほどよりもかなり狭い範囲に敷設された九十九折。ここで一気に100m程上昇します。
つくづく思うんですがね・・人間は何かこう、水平に移動する動物であって、重力に逆らうようにはできてないと思うんですよ λ・・・
そういうのはもういい加減、鳥や昆虫に任せていいんじゃないでしょうかねｗ・・ﾊｱﾊｱ・・
○|￣|＿○|￣|＿○|￣|＿ ｾﾞｴ・・ｾﾞｴ・・
余裕で登りました(ｷﾘｯ ここでトレイルは分岐し、右のエンジェルスランディングへ進みます。
さてこれから先は尾根伝いに南下する「V」の区画。「III」の谷底トレイルとほぼ平行の道ですが、アップダウンが激しく、かつ気を抜けない区間へと変貌します。
トレイル中何箇所かで設置された、ただならぬ警告表。よく読んでみるとこのトレイルで滑落し、6名が2004年以降お亡くなりになられてるそうです・・流石に谷川岳ほどの「魔の山」ぶり※ではありませんが、コミカルなピクトグラムが事態の深刻さを訴えかけ、不気味です。
※谷川岳・・麓を上越新幹線や関越自動車道が貫通する群馬・新潟県境にある、標高1,977mの日本百名山の一つ。ギネスに認定される程遭難者が飛び抜けて多い事でも有名で(1931年から2005年までの統計で781名の死者)、「死の山」「人喰い山」と呼ばれる事もあります。
登山の基本、「3点確保※」が必要な傾斜も現れてきました。
厳しい所では斜度45度。それでも所々で鎖が打たれている為、思った程困難ではありません。
ただし小刻みなアップダウンが連続するわけで、この先は特に忍耐を要する区間です・・
登山用具のロープやカラビナ等は必要ありませんが、軍手を持っていく事をお勧めします。
※3点確保とは、両手両足どれかを動かす際に、3つは体重を支え、ムーブは残りの1つで行う、登山の基本です。「昆虫」になった気分で進みましょうｗ
さてここからがハイライト。このトレイルを紹介する際によく被写体になるポイントより、1枚。
最後の鬼門「VI」の区間は要するに、あの狭く痩せた尾根を登るわけです・・
聞いてないよ・・いや聞いてたけど。予習済みと言え眼前に現れると、迷いが生じてしまいます。
ヒラリーステップ※かよ(；´Д`) 仕方ない・・腹を決めて進みますか。
そう、「孤高の人」の森文太郎君のような心境で、白馬に跨り尾根をスイスイ超えるイメージで、こんなのﾁｬｯﾁｬと終わらせてしまいましょうｗｗｗ
※ヒラリーステップとは・・世界最高峰エベレストの頂上付近の、十数mの垂直に近い崖をクリアせねばならない難所。ナショナルジオグラフィックに掲載された「満員のエベレスト」の写真もここで撮影されました。「登山で行列ができるなんて富士山だけかと思ったのに」と、驚かれた方も多いかと思います(´･ω･｀)
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、、、,. ,._ カイジくん…… カイジくん………
ィ`'′ ヽ
〃/ノノ八レレ、. | カイジくんに託すっ…！
ル三''′`三ヽ. |
[ ≧|ニ|≦_]~|^)ト、 虫のいい話なんだが……
. | ,-L__」 -、u |ト:| |''‐- ...__
_.. -┬|l王l王l王l`/ .| | | オレの代わりに…
. ∧ |├‐┬─‐''′/ || このチケットを金に換え……
/ l |.l-?|、＿__／-?┤
|??|.| | | ヽ. ／ | | 渡してやってくれ……
／.| | l. | | Y。 | |
＼/~三三..l |???????| 女房……
/、 丁` /ヽ「| ／.| | オレのつれあい…
. / へ、./ | l. ／⊿ |＿ | 今も借金に負われて……暮らしてる…
/ |/ | |. └‐::┐r‐┘ .| みんなオレのせいなんだ……
. ! / |_|. └' |==
`ー' |???????
ちょｗｗ 俺は森文太郎であってカイジじゃねえｗｗ 託すなｗ あっちいけｗ 石田！ｗｗｗ
とか言いながら、石田AAを使いたいが為に登ってみようと考えたのは、正直な話だ(ﾟ⊿ﾟ)
最後の難関「VI」の至る所で姿を表す30cm先400m直下の風景。自分が天使になってはｲｹﾅｲｗ
そう言えば「俺たちは天使だ」という沖雅也主演のドラマが、昔あった事を思い出しました。
ああもう縁起悪いｗ
この尾根を乗り越えるとゴール。しかしなかなか頂上が姿を表さない・・
「V」から「VI」の箇所は心理的にも長い道。あそこが頂上との願望で辿り着いた所で裏切られるフェイクが何箇所もあり、失意の連続です＿|￣|○＿|￣|○＿|￣|○
もうやめちゃえよ
それ以上登っても景色なんか変わんねーよ
早く切り上げてラスベガス行こうぜ
＿＿__
／ ＼ ちゃんと登るんだお！
|＼／ ノ' ヾ ＼／|
|／ ≪①> <①≫ ＼| ⊂ニニ⊃
| （__人__） | ＿＿＿_ﾉ Ｌ
＼、 ` ＾＾＾＾ ´ ,／ ／＼ ／ ⌒
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純粋無垢な心が邪心に打ち勝ち、そして頂上へ。見ろ、人ゴミに揉まれて変わりゆくこの私を・・
心境にも変化が訪れたようですｗ 辿り着かねば見えない風景というものが、確かにありました。
これが苦労して辿り着いた、エンジェルスランディングから望む風景です( ･ω･)・・
真南に聳える岩山は、高低差732mのグレート・ホワイト・スローン(Great White Throne)。
見ての通りの圧倒的存在感。この形状からして登山のお約束、「ヤッホー！！」をやると物凄い満足感を得られるだろうと想定してましたが、周りの誰もがやらないので（そんな習慣がない？）結局気が引けてしまい、やらずじまいで終わってしまいました(´Д｀ ）
眼下にΩ状に湾曲するノースフォーク・ヴァージン川と、ザイオンキャニオン・シーニックドライブ。
高低差453m。だいたい上海テレビタワーと同等の高さらしいんですね。ほぼ垂直に落ち込んだ崖の縁に佇みます。何て恐ろしい((((
；ﾟДﾟ))) どーしてこんなとこいるんだ俺ｗｗｗ
この時横の男が「もう来ねえよ・・(I DON'T come here again no more.)」と、ドントにアクセントを置きひとりごちてたのが、妙にシュールで自虐的でもあり、共感してしまいました(
￣ｰ￣)
玉置浩二と裕也さんを足して2で割ったような人が佇んでたので、一枚。
私もザイオンキャニオンを眺め、スニッカーズの封を開けます。暑さでベトついてますが、満足。
目標達成。と言いたい所ですが、登山は何と言っても下山時が一番危ない。
気が抜けたり、眼前に展開される光景に足がすくんだり、高所から飛び降りて足を怪我したり、いろいろあるでしょうが一番の理由は、「下りでは足を踏ん張れない」からだそうです・・
無事戻ったら、さあ、ラスベガスに向かいましょう。
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