Breaking Bad Locations, New Mexico (Part 3)
ブレイキング・バッド(Breaking Bad)特集最終章。アルバカーキ(Albuquerque)市内の主要ロケ地は納得いく程度に網羅できました・・
何故ジェシーとジェーンの共同住宅に行かないんだとか、ハンクとマリーの家はどうしたとか、いろいろあるでしょうが暖かい目で見てくださいorz
しかしもう一か所、折角ここまで来たら訪ねてみたい場所があります。ハイウェイ40号線(I-40)に合流し、今から西へ西へと移動しましょう。
今から向かうは東西に伸びる40号線と、南北方面の25号線の交点より、40マイル先の荒野。
所要時間は約1時間といったところでしょうか・・ このドラマではいろんな荒野が登場しましたが、流石に場所が特定できないロケ地も多く、また行った所で「ホントにここなの？」と検証不可能な事から（低木が茂り地平線が横に広がるだけの場所をどうして特定しろとｗ
）、誰がどう見てもBrBaの聖地認定されるクラスでなければ、訪ねたところでお話になりません( ･ω･)
その荒野に入る前に、ちょっと買い物を済ませておきましょう。
食料品とか水だろ(*´`ω´)/？ いやそれも必要ですが、それより重要な物があるんです・・
ここはアメリカのホームセンターの代表格、ホームデポ(The Home Depot)。
ひとまず、広すぎる店内を物色します。
購入したのは両手で扱う大型シャベル1個と、ジョイント可能なバルコニーマット※1、計6枚。
無論単なる旅行者がガーデニングをやる訳でもなく、これはその転ばぬ先の杖と言いますか・・
後々困った事態が発生した場合を想定し、購入しました。
さてホムセンで事を終えたら車に戻り、「俺のシマから出てけ(Stay out of my
territory !)」※2と、ウォルターさんみたく凄んで出発しましょうｗ つか誰もいないとこでやっちゃってね(ﾒﾟдﾟ)
※1：「Interlocking Floor Tiles」、また「Interlocking Floor Mats」と呼ばれます。こういうやつ。
※2：このセリフのホームセンターロケ地はここではありません。知ってる人は教えて下さい。
再びI-40。アルバカーキは広大な盆地の中に街が存在し、町外れには長距離に渡る緩やかな登坂が設けられています。登りきった先にある峠の名は、ナインマイル・ヒル(9 Mile Hill)。
ここでルート６６(Route66)に合流、嘗ての旧道が今や高規格の道路に変貌しました。
鉄塔の並ぶ付近がサミット。計測してみたらI-25の交点より、だいたい9マイル。旧道経由でも街の中心(Downtown)よりおよそ似たような距離にあるから、この名前なんでしょう・・
ここから眺めるアルバカーキの夜景が綺麗な事でも、有名なスポットだったりします( ･ω･)
次第に荒野に移り変わる風景を眺めつつ、ドラマの中で流れた挿入曲をを肴に移動しましょう。この日のために作った俺のiTunes、'Breaking
Bad'プレイリストが火を噴くぜｗ
・TV On The Radio / DLZ
（上述の「Stay out of my territory !」シーンに流れるBGM）
・Fujiya & Miyagi / Uh
（ジェシーとバッジャーの2人が荒野のキャンピングカーの中でメスを造ってる時のBGM）
・Los Cuates de Sinaloa / Negro Y Azul (The Ballad of Heisenberg)
（着々と幅を利かせる麻薬王ハイゼンベルグを詠う、メキシカントリオのご機嫌な音楽）
・Pretenders / Boots of Chinese Plastic
（ウォルターが駐車場でバカテクドリフトを披露してる時に流れるロックミュージック）
従者の如く40号線脇を伴走するのが、旧道ルート６６。古き良き時代のアメリカの大動脈。
でもそっちを走っている車も、そんなに速度が変わらず急いでるのがワロタ。
・Dave Porter / Breaking Bad Main Title Theme
（お馴染みOpening。でもフルversionに近い形で聴けたのは、ラス2の「ニューハンプシャー」の回だけかも）
・Knife Party / Bonefire
（ウォルターはポンティアック・アズテック(Pontiac Aztek)からクライスラー300(Chrysler300)へ、かたやジュニアはクライスラーPTクルーザー(Chrysler
PT Cruiser)からダッジ・チャレンジャー(Dodge Challenger)へと、ﾀﾞｻﾀﾞｻ車からイケてる車へver.upした時に流れるｱｹﾞｱｹﾞEDM。
・Gnarls Barkley / Who's Gonna Save My Soul
（トゥコがﾀｲﾀｲﾀｲ！の雄叫びを上げた後、キレて仲間を撲殺した後の余韻で流れる歌）
・Ana Tijoux / 1977
（得体の知れぬ目的でマイクがジェシーを車で連れ回す時に流れるラテン・ミュージック）
せっかくですから旧道探索も兼ねましょう。史跡もそこそこ残っている様子で、リオ・プエルコ橋(Rio
Puerco Bridge)の脇を通過しました。
・Blue Mink / Good Morning Freedom
(「荒野の四日間」でメスを作りにウォルターとジェシーが移動する時に流れたBGM。エンストして救援を求めた際「40号」と出てきましたから、あの野外ラボも多分、今通過してる界隈ですね。)
・Trump / Keep Ballin'
（架空のSNS、'MyShoutUS'のジェシーのアカウントで流れるラップミュージック）
・Marty Robbins / El Paso
（ウォルターが逃亡先某所からケリをつけるためにアルバカーキへ戻る際、盗んだ車のカセットテープからかかったカントリー・ミュージック。演奏者本人のジャケ写も映りました。）
・Thee Oh Sees / Tidal Wave
（ガスがメキシコの麻薬カルテルに対し、積年の思いを成し遂げた時に流れるBGM）
なお画像右上の汚れは望遠モードで撮った写真で暫く出てきますが、気にしないでください・・
油ぎった中年男がビーフジャーキーやポテチをつまみつつ、ﾃｶﾃｶとした生暖かい手でコンデジをﾆｷﾞﾆｷﾞ操作したらﾇﾁｬｯと付着してしまった、レンズの汚れだと思いますスマンね( ﾟдﾟ)
・Prince Fatty / Shimmy Shimmy Ya (feat. Horseman)
（新しいラボでヒマを持て余したジェシーが椅子カーリングとか股間バキューム等の一人遊びに興じている時に流れるレゲエ・ミュージック）
・America / A Horse with No Name
（フロントガラスの割れたまま車を転がすウォルターが、職質される直前に鼻歌してた曲）
・The Association / Windy
(娼婦ウェンディがCrossroads Motelで客引きしてる時のBGM。ルート66とI-25の交点にあって、非常に路線価は高いんだろうと思われる場所です。なお'Windy'は誤植ではありませんｗ）
・Badfinger / Baby Blue
（何だかんだで自分のために生き、燃え尽きた人生、乙でした( ･ω･) ）
さてここはExit131、ランプ名はトゥハジリー(To'hajiilee)。ここで一旦I-40から離れましょう。
この珍妙かつ印象的な地名は、この地に根を下ろすインディアンの部族名から来たもの。
目的地はここから北上した、とある荒野の中に位置します・・
BrBa挿入曲紹介、地味に好評につき、追加する事としました( ﾟдﾟ)
・The Limeliters / Take My True Love By The Hand
（ドラム缶ゴロゴロ、ドラム缶ゴーロゴロ・・この先どうなるの一体・・）
・Walter Wanderley / Crickets Sing for Ana Maria
（成り行きで結局、夫の悪事に感化されてしまったスカイラーが、掃除機真空パックで闇資金を隠匿する時に流れるボサノバ）
・The Outlaws / Green Grass & High Tides
（ウォルターが自分を脅迫したジェーンの父親と、皮肉にも巡り合わせたバーで流れたBGM）
・Mango Walk / The In Crowd
（第1話でうだつの上がらぬ高校の化学の先生が、メス作りなる生きがいを見つけ、フラスコやビーカーを教室からｳｷｳｷで私的に持ち出す際に流れるレゲエ風味のナンバー。）
進路を取るこの道の名は、キャノンチート・スクールロード(Canoncito School
Road)。
伺える風景はいかにもアメリカ南西部の荒野、と言うよりもアメリカですらない何処かって感じ。誰もがとんでもなく遠い所に来た気分に浸れるでしょう。しばし舗装道路が続きます。
とは言え僻地とも言い切れず、集落が寄り添い病院その他公共施設も見え隠れする、予想外に文化的な土地でもあります。
一帯はトゥハジリー・インディアン居留地(To'hajiilee Indian Reservasion)。遥か昔に白人との戦いで負け、肥沃な大地から追放されたインディアンは、こんな荒野に居住する事となりました・・
ちなみに今では部族毎にある程度の自治権を持つ事が許され、警察権も持つ事からパトカーも所有したり、カジノの経営が認められていない州でも、自治区は特別に許されたりしています。
傍目には牧歌的な風景をしばし、道なりに進みましょう。
名は体を表し、この道路をそのまま進むと学校に突き当ってしまい、ジ・エンド。GPSに従って、その手前で左折しましょう。この先のインディアンルート7039号(BIA-7039)は、ダート道・・
ドラマでもやってた通り普通車でもアクセス可能ですが、それは「好天ならば」の条件付き。でも前日に雨が降り泥濘んでましたの状態であれば、通行するのはお薦めできません。
先程ホームセンターで大型シャベルとバルコニーマットを購入したのは、万一スタックした際に抜け出すための装備。マットを3つ連結させ、タイヤの下に敷き脱出させるつもりです(´･ω･｀)
このダート道を時速30マイル程にスピードを落とし、慎重に走行します。そうですね5分もしたら、この鹿の蹄（ひづめ）のような形状の奇岩が目に入るでしょう・・
そう、ここから先が、ドラマに登場する舞台なのでした・・
到着したここは、記念すべき初回「化学教師ウォルター・ホワイト(S1-1)」で初めてメスを精製し、終盤の「決別の荒野(S5-13)」、「オジマンディアス(S5-14)」で再度舞台となった、トゥハジリー・インディアン居留地内の某所。最重要ポイントと言っても良いでしょう・・
座標は「35°06'04.8"N107°08'07.8"W」。事前にGPSで入力して、辿り着いてください。
なおドラマでは「34°59′20″,106°36′52”」だと言われますが、この座標を真に受けると、ドラマ内の室内セットを組んだアルバカーキスタジオ(Albuquerque
Studios)に連れてかれます。騙されるなよ(ﾟ⊿ﾟ)
今回の旅の相棒も、ついでにここで紹介しときましょうか・・
ジープ・チェロキー・リミテッド(Jeep Cherokee Limited)。ラッキーな事に4WD。
昨今レンタカーを予約する時にSUVを指定しても、それが4WDだとは限らない（むしろそうでないケースが多い）事から、今回の旅においては非常にラッキーだったと言えましょう。
だがしかし、後で記述する様にいろんな経験をさせてくれる、試される車でもありました(；´Д｀)
追記）その後の調査で、この車はFFだった事が判明しました(；´Д`) ・・ 4WD仕様はジェープ・チェロキー・トレイルホーク(Jeep
Cherokee Trailhawk)のみ。御無礼＿|￣|○
さて、撮影場所を特定しましょうか・・ 道を外れて徒歩で恐る恐る大地に分け入ります。
まずはこれ。この漏斗（じょうご）を3つ並べたような形状が印象的な岩を見つけました。
うむ、完全に一致ｗ 問題ないですね。
物語の終盤、とある主要人物がこのシーンの後、悲劇を迎える事となりました・・
もう一ヶ所はこのアングル。崖の縁の形状で難なく判別できました。
参考までに今の時刻は11:30。かけた時間はこの日の午前中一杯といったところでしょうか。
ブレイキング・バッドゆかりの地の訪問は、この辺で終わりにしましょう(´･ω･｀)
手前味噌ですが、自分のGPSに前もって座標を入力しておけば、別にツアーに合流しなくても、半日あれば一人でレンタカー転がし、これくらいは「聖地巡礼」できるという事です。
それからこんな風にwebのどこかから画像を拾って印刷して持参しておけばいい記念になるし、何よりも場所を特定するのに苦労する事がなく、お勧めです。
資料もなく、こんな風景だったかなと思っても、記憶ほどアテにならないものはありません。
天気も上々ですし、今日はまだ行動できます。さて、さらなる荒野を目指しましょう。
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