Manhattan, NYC
(Midtown West / Times Square)

ここはロングアイランド鉄道(LIRR)の終着駅、ペン・ステーション(Penn Station)の正面口。
何だか一昔前の東京駅八重洲口を思い起こさせる佇まい。要は巨大都市のターミナルなのに、上にはよくあるタイプの雑居ビルが延びて、なんか素っ気ない造りなんですね(´･ω･｀)
それはともかく駅を出た途端、マンハッタン(Manhattan)のビル群が唐突に眼前に展開されると、思わず胸の高鳴りを覚え、ジワジワ込み上げるものが湧いてくる瞬間・・ようやくイメージ通りのニューヨーク(New York)が現れました。満更でもありません・・
知人の在日外国人の方が話してましたが、上野の駅を出た景色が、東京の第一印象だとか・・（京成に乗って終点まで運搬されたのでしょうｗ） おそらく、それに近いものがある筈です。

さて、アメリカ南西部の大自然しか知らない田舎者がどこまでニューヨークをレポートできるか、場違いさを覚え甚だ不安で仕方ありませんが、やるだけやってみましょう(　･ω･)
駅を出てまず目につくのは、街を埋め尽くすイエローキャブ。別に大げさに言ってるのでなくて、行き交う車はこればかりと言っても過言でなく、NYCの道路はタクシーに占拠されています。
ニューヨーク市は車社会の米国の中で、最も自家用車保有率が低く、全世帯の僅か50%（※）。その中でもマンハッタンに居を構え、自家用車を持てるのは間違いなく、人生の勝ち組。
とは言え運転に不向きな街であるのも事実です。イエローキャブに乗りマンハッタンを眺めた時、この街中を車で移動する事は避けようと、心底思いました。

※）リンク先の在日米国大使館のサイトより確認。

ご存じの通りマンハッタンの道路は殆どが一方通行。「道路が狭いから」ではなくて、左折の際（日本は右折）に、反対車線の車を気にせず進行させる事で、交通の流れをスムーズにできる合理的な理由から来るものです。とは言えこのシステムは新参者には、慣れるまでが大変・・
もう一つの理由は、この街の中の駐車場は非常に僅か。合法的に車を止める事ができるのは、幸運の持ち主か、職務上の特権を付与された公務員だけ。
パーキングメーターの空きなど、滅多な事では見つかりません。かと言って街中の駐車場は、「駐車フリーパス」を持つファッキン公務員ｗ の車で占められ、庶民はただ諦めるしかありません凸(｀А´)

という訳で、この街は散策しながら眺めていきましょう。
駅の裏手の円柱状の建物は、マディソン・スクエア・ガーデン(Madison Square Garden)。
ライブコンサートに共和党集会、バスケやアイスホッケー等の球技に、格闘技だと「殿堂」扱い、実に多岐にわたり開催され、その名を知らぬ者はいない程の、超有名なアリーナ。
それよりも嘗て流行した「MADISON SQUARE GARDEN SPORTSMAN CLUB」のロゴが入った、いわゆる「マジソンバッグ」を思い出す方が多いのではないでしょうか・・
あれ実際は、日本の一バッグメーカーであるエース社の商標に過ぎず、そんなスポーツクラブ、ハナからここには存在しなかったんですね(´･ω･｀)
何はともあれ我々アラフォー世代()が中高生の頃に皆持ってる、ヒット商品でした（遠い目

W. 33rd St. の東に君臨するのはこの街の顔、エンパイア・ステート・ビル(Empire State Bldg.)。
せっかくですから後日、登ってみる事にしましょうか。
こうした柱状の物を見ると、以前訪ねたキャニオン・デ・シェイ国定公園(Canyon de Shelly N.M.)のスパイダーロック(Spider Rock)を思い出してしまいます(　･ω･)・・
でも米国東部で奇岩にご対面なんてハナから無理、偶然見つかる奇跡すら想定していません。ただ、御当地の英雄スパイダーマンなら、何とかなるかも知れませんね。

東京メトロや大阪市営地下鉄のように網の目のネットワークを持つ、地下鉄(Subway)の入り口。
これに関してはヲタ心を刺激し(;ﾟ∀ﾟ)=3 山ほど語りたい事がありますが、今それを始めてしまうと全く収拾がつかなくなる事必至。我慢し後で専用ページを設ける予定ですのでヨロシクｗ

それにしても流石マンハッタン。縦にカメラを構えないと空が映らない。摩天楼ﾜﾛｽｗ
今いるのは東西に延びるW. 33rd St.と、南北に延びる7th Ave.の交差点。
「7番街」とも呼ばれるこの道をタイムズスクエア(Times Sqare)に向かい、歩きましょう。
・・と言いたい所ですが、自分はトイレが極端に近い体質orz ひとまずそこにある老舗の百貨店、メイシーズ(Macy's)に寄ってもいいでしょうか(；´Д｀)
ここはアメリカの三越ｗ デパートならトイレは好きなだけ借りられるだろＪＫ。格調高いイメージはともかく、入るとイメージとは裏腹に古びた建物である事に、驚いてしまいます・・

メイシーズNY本店名物、世界最古と言われる、現役の木製エスカレーター。
歴史的建造物扱いされ、1902年のオープン以来のアンティーク物。保守作業をどうしてるのか、実に気になる所です。
肝心の店舗と言えば、同じく古い建屋の浅草松屋や上野松坂屋が超近代的に見えるレベル。取り扱う商品は高品質かも知れませんが、ここがアメリカを代表する百貨店かよｗ
ちなみにトイレは米国では何処にでもある、下の仕切りが開放的で何とも落ち着かないタイプ。日本で当たり前のシャワー式は、たとえオサレで格式のあるデパートでもありません。
それと「デパ地下」なる豪華な惣菜売場も見当たりません・・ ガラパゴス日本ﾏﾝｾｰ( ﾟДﾟ)

すっきりして、再び繁華街7th Ave.を北上中。今いるのはミッドタウン・ウエスト(Midtown West)と呼ばれる、マンハッタンの中心地区。
マンハッタンの道路は基本的には碁盤の目に敷かれていると言っても過言ではありませんが、街歩きにあたって、基本的なおさらいをしておきましょうか・・
１）東西に延びる道路は「St.」（ストリート）で、南北に延びる道路は「Ave.」（アベニュー）。
２）これを日本語で置き換えると、前者は「〜丁目」で、後者は「〜番街」。
３）「St.」は南から北に大きな数字、「Ave.」は東から西に大きな数字。
４）5th Ave.（5番街）を境に住所は西と東に分かれ、「W. 42nd St.（西42丁目)」等と表記される。ミッドタウンも同じく、ウエストサイドとイーストサイド(Midtown East)に分けて呼ばれる。
そして５）空気を読まないのが、Broadway（ブロードウェイ）。そこの交点まで、歩きましょう。

今日はマンハッタン南方のチャイナタウン(Chinatown)に宿をとっていますが、まだ陽も高いのでチェックインに向かわずに、ゴロゴロカートを転がし、「お上りさん」に徹します。
今どんな気分かって言われたら、トムとジェリーの「ジェリー街へ行く」の気分ですよ・・
田舎町の退屈な生活に飽き飽きし、衝動的に汽車に飛び乗り大都会マンハッタンに辿り着き、首を長くし高層ビルを眺めるジェリーの気持ち、そのまんまです(´･ω･｀)・・
TV再放送(三話構成の真ん中はドルーピー等）を繰り返し観た世代の、オッサンの感想ですわ。

7番街がブロードウェイと交差する場所こそ、世界一の繁華街、タイムズスクエア。
かのマドンナが下積みの頃、ミシガン州デトロイト郊外の片田舎から一旗揚げようと上京（?）し、捕まえたタクシーの運ちゃんに、「ビッグになりたいからこの街で一番大きな所に連れてって！」と言い、連れてかれた場所がここでした。
で、ここで降り立ち、「私はこの世界で神よりも有名になる！！」と、恐れを知らぬというよりも、海賊王みたいな誓いをたてた訳なんですね。流石スーパースターは志（こころざし）が違う。
凡人の自分にはいろんな意味で無理。この根性、少しは見習いたいものです(　･ω･)・・

せっかくですから、タイムズスクエア界隈を少し、ウォッチしましょうか・・
コスプレイヤーで溢れかえり、原宿駅前もしくは特定日の東京ビッグサイトを思わせる佇まい。妙な所で日本と親和性が高いかも知れません。
予想通りその中にスパイダーマンもいましたが・・立ち居振る舞いが軽すぎて、実に残念。
体型はともかくアイアンマンの方はスーツと雰囲気がイケてたので、まあヨシとしましょう。

「アイウォンチュ〜、ア〜イウォンチュ〜〜、お前が欲し〜い、イタリアの種馬が欲し〜〜い！」と、脳内でアポロの声が聴こえるのは、幻聴ではない筈だ。
言わずと知れたアンクルサム。自由の女神と同様、この国の顔。「I Want You」のセリフと共に、いつしか新兵リクルートのマスコットとして、人々に記憶される事となりました。

ここは米軍新兵募集の事務所。地価と賃借料の高い「世界の交差点」のド真ん中で営業中。
湾岸戦争やイラク戦争直前にCNN等を見てると、ときどきここが映し出され、徴兵志願の若者のインタビューが流された事を、思い出しました(　･ω･)・・
ネオンの洪水とは対極な存在の、この国の一面。それが同居するのも、またアメリカ。

タイムズスクエアを彩る今時のビルボード。大画面液晶TVを見てる様な、滑らかなLED仕様。
筆者は去年ラスベガスの一角でこれを見て、日本の繁華街もこうなればいいのにと思いました。
広告業に関しては、米国は三歩くらい先を進んでいるような気がします。それはこういう装置のお蔭でもあるのですが、何と言うか、一つ一つにユーモアのセンスを感じるんですね・・
何を広告してるのかよくわからない物も多いですが、見上げながら一つ一つをチェックするのも、また楽しい(　･ω･)・・

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＿(__つ/￣￣￣/＿　　こっちみんな
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（M&M'sにて）

この大都会もおそらく魑魅魍魎共が跋扈し、生き馬の目を抜く熾烈な世界。
こんなの「龍が如く」でしか見たことねーよｗｗｗ 街の持つ妖気にあてられ、気弱な筆者はライフを奪われそう。目の前がクラクラしてきました・・
渡米したてで疲れてますし、闇に沈む前に、そろそろ宿に移動する事にしましょう。