Capitol Reef N.P. (Part 2, Strike Valley)
キャピトルリーフ国立公園(Capitol Reef National Park)、ビジターセンター(Visitor Center)なう。
空を見上げて1枚。一応晴れだが、困った事に、日が陰るとこんな調子である。
パークレンジャー曰く、「今日は雨降らない予報ダヨーン♪ SUV? じゃダート走って大丈夫。」
・・ホントかよ？天気予報のライブカメラ見せて説明もしてくれたし、スペシャリストの言葉だから心情的には信用したいが、脳天気な態度がその、ちょっと悪い予感しかしないぜ・・
その予感、困った事に違う形で現実になるわけだがｗ その顛末を記録しておきましょう。
今から目指すのは、ストライクバレー展望台(Strike Valley Overlook)。園内最大秘境の地。
アクセスルートは当初の予定を変更し、UT-24を東へ戻らずに、西に向かう事に決定。
ビジターセンター近くに鎮座ます「人面岩」？何かどこかでこんなの見た気がするな・・
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この米倉涼子改変AAかｗ やっと思い出したわ(´･ω･｀)
トーレィ(Torrey)の集落でUT-12に進路変更、長く連なる坂を登りつつ、南へ向かいます。
ここも過去走行経験のある、「America's Scenic Byway」の称号を与えられた州道。
高台から見下ろす風景も多くてお薦めですが、折角なのでキャピトルリーフの特徴的地層群、ウォーターポケット層(Waterpocket
Fold)の底を貫くノトム・ブルフロッグロード(Notom-Bullfrog Rd.)を通過して、目的地まで到達したいというのが、本音です・・
しかしあちらは序盤舗装されているものの、1/3ほど進んだ先から先は長距離に渡るダート道。とてもじゃありませんが、不安な天候でトライする訳にはいかず、諦めるしかありません。
・・それに、ほらね？ 降ってきましたよ。こういう時、舗装道路は実に頼もしく思えます。
とは言えこの先ボウルダー(Boulder)の集落までは、何と標高2,900mもの高地を通過する区間。似たような標高の山は、木曽駒ヶ岳とか甲斐駒ケ岳、鷲羽岳、白馬岳、薬師岳とかでしょうか。こんな天気に遭遇するのも当然っちゃあ、当然の話でしょう。
それにちょっと面白い写真も撮れました。雲底が真横に見えます。なんと雨の中と言うよりも、ビジターセンターで見上げた雲の中を走行してたと言う事ですね(´･ω･｀)
ブラタモリで言う、「何でも『キワ』が面白い」という奴でしょうか・・「実はタモリさん、この先もっと面白い所があるんですよ・・」「じゃ、行きましょう」
山の天気は変わりやすいと言うか、標高が低くなってくると、あっけなく天候は回復しました。
ビジターセンターの標高は1,676m。UT-12の最高点で2,926m。1,250mも駆け上がるんですね。そしてその後通過するボウルダーでは、標高約2,000mまで降下します。
その先標高が高くなる事はありませんから、この天候ならば、大丈夫かも知れません。
参考までに日本の道路で乗用車でアクセス可能な最高標高地点は、乗鞍エコーラインの終点、長野県・岐阜県県境地点の2,716m※
普通にドライブしてて何でこんな高地にいんだよ(；´Д`)って経験が簡単にできるのも、大陸ならではという事でしょう。
※環境保護のためマイカーでのアクセスはできません。
ボウルダーの集落に到着しました。ここで進路変更し、東に舵を切りましょう。
向かうはバー・トレイル・ロード(Burr Trail Rd.)なる、未知の道。
こんな僻地でも人が住んでるんだな( ﾟДﾟ) など、何の気なしに通過しましたが、とある顛末後、この集落某所でかなりお世話になるなんて、まさか想像し得ないのである（謎
バー・トレイル・ロードを進みましょうか。語感からして秘境に通ずダート道っぽく聞こえますが、公園入口まではしっかり舗装されており、少し安心。
天候もまだ予断を許さない訳で、このコンディションならば雨天時の撤退も可能でしょう。
比較的緩やかな傾斜が連続し、峡谷の底を伝いつつ、谷を降りているようです。
序盤はザイオン国立公園のような白い岩肌。次第に赤みが増し、砂岩で形成されたと思われる巨大な一枚岩がそこかしこに存在する中を縫うように走ります。
明らかにオーバーハングしている谷底を通過する箇所もあって、落石が怖い。もし直撃しなくても後方に落ちてしまえば、来た道を戻る事ができなくなるじゃないか(；´Д`)・・
ちょっとした展望ポイントにさしかかり、休憩しつつ1枚。
かなりこの道を走った気もしますが、それでもまだここは公園の外・・ ビジターセンターから再び公園入口に到達するまでに、だいたい2時間費やしたと記憶しています。
このルートは地図でお分かりの通りに、目的地に辿り着くまでに結構遠回りをさせられますが、だからとて近道に思えるノトム・ブルフロッグ・ロードを通ってアクセスしようとしたならば、長距離に渡るダートのせいで、うまくいっても軽く3時間は費やした事でしょう。
さて再びキャピトルリーフ国立公園に突入。その入口より、見ての通りのダートと化しました。
幸いにも路面は全く濡れてない。⊂二（ ＾ω＾）二⊃ ｾｰﾌ!!! 判定とし、通過しましょう。
先日読者様からご指摘を頂きました。「レンタカーでダート走っちゃ駄目じゃないですか？」
・・いいんですのよｗ ただ何か万一の時に、保険が効かないだけです（号泣
流石に公園に入ると、明らかに雰囲気が変わりました。
眼前に展開されるのは、ウォーターポケット層と呼ばれる、スケールの大きな地層帯。
土壌毎に色合の異なる地層群がショートケーキみたくカラフルに堆積し、それらが波打つように褶曲しつつ遥か彼方まで連なる、キャピトルリーフの真骨頂と言って良い場所でしょう。
公園北西部から南東部へ、端から端まで約160kmもの長距離に渡り、露呈した特徴的地形。
今から2億7千年前の古生代ペルム紀から、8千万年前の中生代ジュラ紀に至るまで、この地は海の中だったり砂漠だったり湿地帯だったりとかの、目まぐるしい変遷を辿りました。
その過程で厚さ3kmにも渡る、石灰岩や砂岩、頁岩の層が堆積したのだそうです・・
その後起きた地殻隆起や鉄砲水等の表層の浸食作用で、厚く堆積した土壌が流された結果、この奇景が形成されたとか、頂いたポケットマップに書いてました。
アーチーズに比べれば、何というかここならではのメリハリに少々欠ける、嫌な言い方すれば、「こんなの地球上の何処でも似た地殻変動があったんじゃない？」とも言いたくもなります・・
そうは言ってもこうした風景は何故かアメリカばかりに顕著に現れる不平等さｗ
神様お願いですアメリカばかり贔屓しないで、こういうの日本で見せてくれてもいいんじゃないでしょうか（涙
この先バー・トレイル・ロードを走り続けると、ストライクバレーの谷へ降りていくために大げさなスイッチバックを取る面白い道路となりますが、名残惜しくも、その手前で左折しましょう。
アッパー・ミューレイ・ツイスト・キャニオン・トレイル(Upper Muley Twist
Canyon Trail)と呼ばれるこのダート道の先に、目的地、ストライクバレー展望台は存在します。
そこに立てば、この褶曲した大地を、空に舞う鳥の視点から一望にできる、甘美なポイント・・
さて、道幅は次第に狭くなりましたが、まだ車での通行は可能と判断し、走行しています。
しかし現実は残酷・・ とうとうこの旅最大の面倒に巻き込まれるのであった・・
ちょっと枯れ川でしょ！？ どう考えたってマズくね？？（大汗
この先車で行ける訳ねーだろ常識的に考えて。しかし今いる場所は急な下り坂。一旦降りて、ガレキの上で方向転換して戻るしかない・・
しかしスタックしたら目もあてられないなと思い、下った途端の出来事である。
バムッ！！
？？なんなんだ今の大きすぎる異音はΣ(ﾟдﾟlll)！？ よし・・クッ、クールにいこうぜ（狼狽
フロントを少し齧ったかも知れないね・・まず切り返して一旦戻るんだ・・落ち着けば大丈夫・・
しゃあない・・ちょっと遠いけど、展望台までは歩いてこうぜ・・
パンクしたっ！！
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何すんだこの野郎！！
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（ちなみにフォントを「MS P ゴシック」にすると、AAが正しく見えるらしいぞ。）
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