Bryce Canyon National Park (Part 1)

夜明けの静謐なひと時、ブライスキャニオン国立公園(Bryce Canyon National Park)にて。
最近柄にも無く朝早いのは、ネットに繋ぐ環境がないと早寝してしまうからです。
だったらいっそのこと、もう2ちゃんねるで夜更かしするのをやめてしまおうかと一瞬考えますが、到底無理な相談だなと自虐的になり、これは早々にあきらめることにしました。
寝起きで頭がアイドリング状態なのにボケが出るのはイイ感じ。 今日も元気に出発です。

ここはルビーズ・イン(Ruby's Inn)。公園手前にモーテルやダイナーが集合したピットストップ。
昨晩もここでお土産を買ったり食事したりして、暇を潰すには便利なとこでした。
なんでもこのBest Western Ruby's Inn店のオーナーの先々代が、最初にブライスキャニオンを開発、観光地化した立役者なのだとか・・
それはさぞかしゴールドラッシュで、金脈を掘り当てた気分だったのでしょう。
先行者の既得権ゆえ一等地に根を下ろし、今日も威風堂々と営業中であります。

この公園にも2年ぶりのリピートで、勝手知ったる所だと思い上がってしまいそうになりますが、でも今回は前回とは逆の東方面からのアプローチ。新鮮な気分はまだまだ維持されてます。
さて、入園料を払おうかとゲートで待ちますが、早朝だからか誰もいない・・
誰もいない割にバーは開いてるし、これは誰も見てないから黙って通過しろって事？
いやこれは罠かも知れないｗ 小心者の僕はおそるおそるバックして後続の車を待ちます。
彼らが無事に通過するのを確認後、僕もしれっと後に続き、再び入園です。

さて今回は、前回立ち寄らなかったポイントを中心に見物しましょうかね。
まずはブライスポイント(Bryce Point)。ここは馬蹄形に湾曲している北部リムの東端。
昨日は雲が多かったので少々不安でしたが、今日は見事晴れ上がってくれました。
看板を見ると標高8,300フィート(2,530m)とあります。ここもかなりの高所。
この辺は全米で最も空気が澄んだ場所の一つだという話も、納得というものです。

そのブライスポイントから、朝日に映えるフードゥ群を見下ろして1枚。
眼下に展開されるのは、相変わらず奇跡としか表現できない絶景。
やはりここを訪ねるには、この神々しさと対面できる朝がベストではなかろうかと思います。
それにフードゥ(Hoodoo)と呼ばれる尖塔状の岩々は主に西側の崖に寄り添ってるので、基本的には午前中に順光になるポイントが多いですからね。

少し移動します。ここは以前も訪れたサンセットポイント(Sunset Point)からのショット。
これら奇岩の正体は、石灰が多く含まる砂岩層が、雨や風によって長年浸食されたもの。
光の加減一つでサーモンピンクから赤銅色に七変化してしまうのも、実に不思議で綺麗です。

崖の淵のリムトレイル(Rim Trail)を歩くだけでもいいのですが、眼下に下るともっと楽しめます。
ここから地底に伸びるナバホ・ループ・トレイル(Navajo Loop Trail)を、少し下ってみましょう。

下界へ降りるに従って展開されるのは、俗世を超越した別世界。
それぞれの岩が自己主張してるようで、いろんな形に見えるのが面白いです。
それはまるでチェスの駒だったり、仏像だったり、避雷針だったり、城壁だったり・・
とかく想像力を喚起させられる「華」のある公園。だから僕は大好きです。

このトレイルを歩いた時は、是非ここまで降りてください。
この公園の顔役的存在、左側に'Thor's Hammer'と、右側に'Three Sisters'。
まさに東洋的神秘すら感じさせる、風雪織り成す自然の彫刻群。
インディ・ジョーンズな気分は、今日もまた。

さて名残惜しいですがトレイルはこの辺で切り上げて、今から公園南端のレインボーポイント(Rainbow Point)まで、車で進みましょう。
終点まで伸びるUT-63は終始こんな感じで、瑞々しい森の中を貫きます。

その途中、まるで城壁のように見事なアーチは、ナチュラルブリッジ(Natural Bridge)。
道中至る所に展望台があり、独特な風景を展開していて見る者を飽きさせません。

同じく途上のアグアキャニオン(Agua Canyon)にて。
その可憐な容姿はまるで、野に咲く一輪の花のよう。
最近とある方から頂いたメールの一文を紹介しますけど、「（僕のサイトは）朝訪れた場所に対しては素直なコメントの印象ですが、昼過ぎ以降打ってかわって一筋縄でいかないエンジン全開の2ちゃんねら節になるのが面白いですね」と、感想を述べられた方がいらっしゃいました。
お褒めの言葉有難うございます。見直すとご指摘の通りの傾向。でもそれでいいんだろうか・・
30も後半の僕としては少し考え込んでしまう、今日このごろです(´･ω･｀)

片道30分ほどのドライブ後、たどり着いたのは公園南端のレインボーポイント。
赤銅色のフードゥ群が弓なりに連なり、緑のコントラストに映える、実に心安らぐ場所です。
さて今日もこんな感じで前半瑞々しくも素直に、しかし後半の展開は殺伐としてきます。
読者の期待を裏切る事なく（？）頑張りますので、引き続き宜しくお願いしますm(_ _)m