Route 66 (Pontiac, Illinois → Springfield → Auburn)
ウィルミントン(Wilmington)郊外より、ここは再び大幹線I-55。
シカゴ(Chicago)から旧道ルート66(Route 66)を多少なぞり、セントルイス(St. Louis)への道中。
シ〜〜カ〜ゴ〜〜♪ セントルイスま〜で〜〜♪
甘〜まい〜、恋の、浮名流ぁ〜〜がし〜♪
（俺は流した事ないけど＿|￣|○）
iPhoneに入ってる矢沢永吉の「バーボン人生」を聞きたくて、オーディオシステムに装備されてるBluetoothをさっきからコンパネでイジり続けてますが、ペアリングしてくれん（；´Д｀）
仕方ない、鼻歌で我慢するしかありません。ま、それもまた良しって事で・・
街か〜ら〜〜♪ 街へ〜の〜〜♪
俺の〜♪ 人生〜〜が〜〜♪ｗ
・・等と意味不明なテンションを保ってるのは、「盛り上げなければ」と、天気がイマイチなせい。
ヤル気が出るのを待って行動を起こそうとしても無理。行動すればヤル気が後から着いてくる。とはtwitterでフォローしてるベストセラーの筋肉社長、Testosterone氏の言葉。
だから無理くり何とかしようとしてるのさ(´ε｀ )
まだ陽が沈むには早すぎるが、対向車のヘッドライトが目映い、I-55の途上。
Exit201でランプを降りましょう。何でもこの先、寄り道必須な町があるそうです。
ポンティアック(Pontiac)なる、アメ車な町名。ポンティアック・アズテックならBBでウォルター先生が乗ってた酷いデザインの車じゃない（ ´Д｀）
独り言ちつつ、中心部に近づきましょう。
ポンティアック。ここはイリノイ州で最もルート66への熱意という物を感じる事ができる町。
町中至るところに目の止まる壁画が点在しているのが、一番の見どころ。
「Illinois Route66」とWebで画像検索すると一番Hitするのがこれ。「Route66 Association Hall of
Fame and Museum」裏手にある、実に巨大な壁画です(´・ω・｀)
こんな風に自分の愛車を乗り入れて、記念写真も撮れるニダ<ヽ｀∀´>
前頁で「レンタカーブースの従業員が『ホンダ』と言ったから勘違いさせられた」と書きましたが、友人よりtwitterで、以下のご指摘を頂きました。
「多分、レンタカー屋さんの人は、Hyundaiって言ったと思います。これ、あるあるで、よくHondaに聞こえます。Google translateで聴き比べてみて下さい。」
いや、イヤイヤイヤｗｗ こんなにも米国人のHyndaiの発音が、ホンダに近いとは思わなんだｗ
視線を移して、上の壁画の斜向い。
きれいな街に見えるだろ。ノスタルジックだろ・・ でも絵なんだぜ、これ・・
本物かと思ったなんてベタな事はいいませんが、しかしこの出来栄え・・
実に素晴らしいと、思わないかい？
見てよこれ。昔ながらのアメリカン・グラフィティだろ。町中到るところにペイントしたんだってよ。絵描きを町ぐるみでサポートするなんてな。日本じゃ萌え絵ばかりが持て囃されてこんな作品がじゃんじゃん死んでくんだから、Pixivにもちゃんと言っといてくれよ！（アウトレイジ的発言
ここはポンティアック・オークランド自動車博物館(Pontiac Oakland Auto Museum)の裏手。
このメーカーはその後ゼネラルモータース(GM)の傘下となって、'Pontiac'なるGM派生ブランドのスポーツカーを中心としたラインナップを発表するのでした(´・ω・｀)
気合絵が多く、ため息をつきながら散策するポンティアックの町。
どんな奴がこーゆー絵を描いたんだ（ ;´Д｀）? 視界に入る巨大なルート66街道の手書き地図。どうやら張本人はこのオッサンのようです・・
彼の名はボブ・ウォルドマイア(Bob Waldmire)。気分次第季節次第でルート66を西へ東へ放浪、誰よりもこの道を愛し、いろんな作品を残した名士。
映画「カーズ」のフィルモアなる、ヒッピーのフォルクスワーゲン・バスは、この方がモデルです。しかし自分の名をキャラ名にさせる提案は固辞したというのは、知る人ぞ知る話。
いい顔してるなあ・・ しばし佇んでると、仕事は楽しくやんなきゃね♪と言われた気がしました。本人に会ってみたいと思うものの、残念な事に2009年、肝臓がんで他界されました・・
ルート66の良さとは、そこに縁ある人がその人なりに行動し、それを維持しようと頑張ってる事。
それを実践している町は、天気がどうであれ、自分にはかなり明るく見えました。
写真はもう一つの町のアイコン。リビングストン郡庁舎(Livingston County Courthouse)。
さて、先は長いし、そろそろ腰を上げる事にしましょうか・・
ポンティアックを後にし、雨のハイウェイ。
果てしなく続くハイウェイ飛ばせば、何故かこの虚しさが。
捨ててきた勤め先の思い出が、いまでも追いかけてくる。
振り切るのさ・・ 過去を思い出すから。
飛ばすぜハイウェイ。この道続く限り。
（歌に多大に影響されつつ心象風景を描写しています。許してください。）
ルート66に並走しつつ南西に1時間。途中ブルーミントン(Bloomington)やリンカーン(Lincoln)等、それなりの規模の町が点在しますが、I-55は町を迂回するバイパスの如く敷設されており、寄ろうと思わなければそうした町の様子を伺い知る事ができません。
そんなリンカーン郊外。第16代合衆国大統領エイブラハム・リンカーンの肖像画がプリントされたショットグラスが土産物。リンカーンが好きすぎて思い余って町名にしてしまったのかも。
シカゴからスプリングフィールド(Springfield)まで、そんなリンカーン縁(ゆかり)の地。油の乗った時期にこの地で政治家として頭角を現し、大統領就任、南北戦争終了間際に奴隷解放宣言し、その後暗殺されてここイリノイに彼の躯が戻る事となりました・・
そんな彼の残り香も嗅ぎつつ、日が沈むまでもう少し移動しましょう。
スプリングフィールド郊外のモーテルで疲れを癒やし、ドライブ再開。
高いビルも殆ど見えず、人口11万人程度の小都市。一際目立つのがこのイリノイ州議事堂(State Capitol Plaza)。イリノイ州の州都は大都市シカゴではなく、このこじんまりした街。
ここがリンカーンの政治の舞台だったのかと思いきや、少し離れた「旧州議事堂(Old State Capitol)」がそうだとweb化の際に判明。少々残念な思いをするのであった(´・ω・｀)
それはそうと、この街で寄るべきスポットを紹介しましょう。
コージードッグ・ドライブイン(Cozy Dog Drive-In)。外見は正直大したことありませんが有名所。少々前まで'Shea's Gas
Station Museum'がこの町一番のルート66関連のランドマークでしたが、残念な事にオーナーの方がお亡くなりになり、今はもう廃墟と化してしまいました。
朝食も兼ねて、こちらにちょっと立ち寄ってみましょうか・・
中に入れば東西南北上から下まで、ルート66関連装飾で埋め尽くされた、店の壁。
コンビニのレジ前フードや祭りの屋台で売ってる「アメリカン・ドッグ」は、実はここが発祥の地。
朝もはよから油ギッシュなジャンクフードは胃がノーと言ってるので、昨日シカゴで食したようなスクランブルエッグとトーストを注文しました。
この店のマスコットは、オシドリ夫婦のソーセージ。
人生四半世紀は連れ添い、喜怒哀楽を共有したであろう、この表情を見てください。
それはもう涙ぐむほど美しい佇まい。だが同時に、自分には決して到達できぬ境遇である事に、虚ろな羨ましさや寂しさをも、同時に覚えます・・
それにここは、ボブ・ウォルドマイヤ氏の身内が経営する店。
彼が残した作品がポストカードにされて販売されますので、購入するのをお勧めします( ･ω･)
旧道名所の脇にフォード・マスタングだとかのアメリカン・マッスルカーが登場する画風が特徴。文字起こし含め手書きで丁寧に描写するのが、対象を愛しすぎた、人となりの表れでしょう。
矢沢永吉、ボブ・ウォルドマイア、エイブラハム・リンカーン等々、濃い面々がサポートしてくれるイリノイ州のルート66の旅。
スプリングフィールドより30分ほど南西へ、ここも旧道ルート66名物の一つ、田舎町オーバーン(Auburn)郊外の煉瓦道でｱﾜﾜﾜﾜﾜ・・・と揺られながら、長い旅を感じつつ、1枚。
この先進むのは、ルイジアナ、テネシー、ニューオーリンズ、
シカゴからメンフィス、はるかロサンゼルスまで・・
きつい旅だぜｗ お前にわかるかいｗ
このレンタカー<丶｀∀´>に、揺られて暮らすのは♪
（再び歌に多大に影響されつつ、心境を綴っています。何度も許してくださいm(_ _)m）
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