Monument Valley (Part 2)

AM6:00、ここはケイヤンタ(Kayenta)のホリディ・イン。
ちなみにLA時刻だと5:00。眠いっていうレベルじゃねぇぞ（ＡＡ略
今から再びモニュメントバレー(Monument Valley)へ、日の出を拝みに出発します。
モニュメントバレーへはここから30分で到着できるし、小ぢんまりした雰囲気も好きなのですが、ナバホインディアン居留区内なので、町中でお酒が売ってないことだけが残念。
二日酔いに悩まされないのはメリットですかね、まあこれも部族の法律、従うしかありません。

ケイヤンタで宿泊を考える際の注意点をもう一つ。
ここは世界中から観光客が押し寄せるモニュメントバレーの門前町であるにも関わらず、町中のモーテルの数は片手の指で数えられる程しかありません。
有名所の割にかなりお寒い状況。飛び込みじゃ宿はとれません。予約しましょう。
で、ここは夜明け前のUS-163、左側に'Owl Rock'、右側に'Agathla Peak'を拝むポイント。
相変わらず精霊がいても可笑しくない気配。実にお久しぶりですと挨拶しつつ、通過しました。

ナバホ族の聖地、モニュメントバレーへ、再び接近。
ビュートの陰影が朝日に映え、荘厳さを醸し出しています。
サンライズまであともう少し、今日も雲一つない快晴に恵まれ、実にラッキーです。

AM7:00、ビジターセンター(Visitor Center)展望台より、日の出を拝む。
陽はまたのぼり、くりかえしてゆく・・
この瞬間を共有してるから、見知らぬ者同士で会話がはずみ、やさしい空気が流れます。
日本人同士じゃなかなかこうはいかぬもの。残念ながらこの点では彼らが上だと認めましょう。
僕はデンバーから来たというアメリカ人一家に話しかけられ、シャッターを押してあげました。
あっ、フラッシュ焚いてやればよかった。一家の輪郭しか写ってないだろうな・・でも嬉しそう。
逆光なのに気がきかなくてスマンかった。この場を借りて謝ります。ごめんね(´･ω･｀)

最高の日の出も撮れたし、再びバレードライブ(Valley Drive)へ出発しましょうか。
こんなに早い時間ではまだツアーもやってないし、再び自分の車で下に降りてみました。
往復合わせて全長約17マイル。できるだけ自力で頑張ってみます。
まずは開始直後の急な下り坂を慎重に降りましょう。雨さえ降らなきゃ普通車でも大丈夫です。
そして道なりに進むと、まずは右手に'Three Sisters'が見えてきます。

ジョン・フォード・ポイント(John Ford's Point)に到着。再び西方の'Three Sisters'をショット。
ここは映画人ジョン・フォードが愛した風景。本当は北東の「3兄弟」を望む方向が有名ですが、ここまで来ていながら撮るのを忘れてしまいました＿|￣|○ ○|￣|＿
この先バレードライブは環状の反時計廻り、一方通行になります。

バレードライブは左の岩々'Raingod Mesa'の廻りに沿い、しばし続きます。
この一方通行に沿えば出発点まで戻れますが、時折道が分岐する地点も存在します。
本線がどっちなのかわかりずらく、不安を覚える箇所もあるので十分注意しましょう。

'Raingod Mesa'を振り向きざまにもう1枚。
夜明け前は肌寒いくらいだったのに、今はこの日差しがきつくて仕方ありません。

バレードライブ最深部に到達すると、彼方に見えてくるのがこれ。
中央の尖塔群は'Yei Bi Chai'、右側の細長いのはトーテムポール(Totem Pole)。
この先の脇道に入ると古代先住民の遺跡や壁画、また岩肌に穴の開いた美しいアーチが点在する、もっとディープなバレーの最深部へ入っていけます。
でも一般車両は進入禁止。残念ながらツアーでしか行けません。

一周してジョン・フォード・ポイントまで戻れば、あとはビジターセンターへ戻る道。
西部劇の世界がまさに目の前。でも自分が今ここにいるのが、どうにもまだ信じられません。
だいたいアメリカなんて、ウルトラクイズで勝ち抜かないと行けないとこだろ？ｗ
思えば一昔前はハワイに行ければ御の字。本土の地を踏むなんて、敷居の高い行為でした。
でも今はもう庶民が格安チケットを握り締め、ニューヨークへ気軽に飛べる時代です・・
全くいい時代。でもその代償に遠くへ行く事の価値や憧れ、有難味が目減りした気もします。
ウルトラクイズがなくなったのは、そんな時代の流れに翻弄されたからかも知れませんね・・

遠い目になりすぎましたｗ 'Left Mitten'が大きくなると、バレードライブもそろそろお仕舞い。
すっかり陽も高くなりました。この先まだまだ訪ねたい所も多いし、先に進みましょう。

ここは再びUS-163の上。最後にもう一つの定番ポイントを収めようと思います。
実は前回もこのポイントに寄ろうと考えてましたが、どこまで進んだらいいのかよく判らず、この辺だろと勘違いしたもっと手前で写真を撮ってしまいました。
場所を探しながら走ってると、ルームミラーに綺麗なビュートが映ったりして、ここで降りなきゃと慌ててしまい、定番ポイントにも関わらず、確定するのに意外に苦労する地点です。
そこで路肩に打たれた「マイルマーカー」、これを目安にすると間違わずにすみます。
アリゾナ/ユタ州境から13マイル分進んだ箇所に、13番目の指標があります。
「フォレスト・ガンプ」のトム・ハンクスが感動して走るのを止めた風景は、まさにここから。

※ここを構成するビュートとメサの数は多いので、名前は下の地図をご参考下さい。

’Mile Marker 13’ポイントより、もう一枚。
思い残すことはもう、ありません。
そろそろ行きましょう。昨日よりもっと遠くへ、新たなる地平線を探しに。