Grand Canyon National Park (Part1)
セリグマン(Seligman)でルート66に別れを告げて、ウィリアムズ(Williams)までのI-40は、
ちょっとした森林地帯を通過します。
こんな感じ、なんとなく日本の高速沿線じみた風景です。
意外性を求める向きには、この辺ちょっと中だるみする区間かも知れません。
グランドキャニオンの門前町、ウィリアムズ(Williams)に到着したころ、
少し天気が崩れてきました。
ちょっとヤバい。グランドキャニオンもこんな天気なのでしょうか？
向こう岸(?)が霧で霞んだグランドキャニオンなんか見たくない＿|￣|○・・・
めったに来ないんだから、頼むから晴れてください。
僕はこうした小さな田舎町に寄るたびに、スーパーマーケットを見つけて買い物をしました。
観光地や町中のレストランでの高額な食費を少しでも浮かせるために、
極力町中のスーパーで、夕食用の惣菜とかパンとか買ってたわけです。
しかし、アメリカのスーパーに置いてある物は、商品どれも一つ一つが巨大です・・・
サンドウィッチなんか、フランスパン一本分がデフォルト。もうこれだけで持て余す、買えない。
肉なんか、子牛の胴体を1/4くらいにしか裁断してないのものが平気でパッキングされてる。
食後にアイス食いたいと思っても、日本で売ってるようなハーケンダッツのプチサイズがなくて、
いわゆるレディボーデンのでかいサイズしか買えないわけです。
美味そうなものを見つけても、どれもサイズが巨大で、買うのを躊躇してしまいました。
こうなると何を食いたいのか、美味いのかなんて二の次です。
自分一人で消化できそうな適量なものを見つけると、迷わずそれを買うようにしてました。
ショッピングカートだって、日本のものより縦横それぞれ2倍の大きさです。
それをアメリカ人は両手に1つずつ持ってゴロゴロ転がし、買い物してます。
アメリカ人の買い物の量は凄いとは聞いてましたが、それにしてもここまでとは・・・
ツーリストならば、アメリカではスーパーに行って買い物するよりも、
惣菜だけ小口販売してるデリや、CVSのようなファーマシーに行ったほうが、
まだ良いのかも知れません。
そんなとある小さな町のスーパーでのこと。
適量の食材をなんとか見つけ出し、人があまり並んでないレジを見つけ、そこに並ぶと、
目の前のレジでインディアンの一家が買い物をしてるわけです。
その買い物の量たるや、もうこの世のものとは思えないくらい凄い光景です。
なんかもう、スーパーで売っている商品の1/3くらい買ってるんじゃないかと思うくらい。
一族郎党10人くらい、それぞれカートを2つずつもって、山盛りにしてレジに向かう向かうｗ
もうみんな目を血走らせながら買ってる。鬼のように買ってる。
親の敵（かたき）のように買ってる・・・
そこまで買うか？君達をそこまで堰きたてるのは何だ？
お前らこのスーパーの超優良顧客だろ？つーか俺がレジできないだろ、畜生氏ね。
あまりにも買い物が凄いので、横のレジに逃げることを忘れてしまい、
その一家にツッコミを入れつつ、30分くらいその一家を眺めてました。
ようやく一家の凄い買い物が終わりかけたころ、その一家の子供が、
両手にセメント袋みたいなの抱えながら向こうからやってきて、
「お父ちゃん、これも買ってくれ！」なんて親父に言ってるわけなんです。
なんだろう・・・スーパーでセメントでもあるまいし、ネコ砂かな？とか思って見ると、
なんかゴリラがスプーン持って何かを美味しそうに平らげてる絵が描いてるんです・・
シリアル・・・ケロッグ。もう目が（ ; Д ) ﾟ ﾟ 、アメリカではこんなにデカいｗ
ああ戦争に負けるわけだ。こいつらにはかなわないなんて思います。
そんなこんなで殺伐とした買い物も終え、
ウィリアムズからAZ-64（途中からUS-180と併用)を60マイル北上すれば、
あと約1時間程でグランドキャニオン国立公園(Grand Canyon National Park)。
幸いにして天気は回復傾向、雲は多いが晴れてくれるでしょう。
しかし今から大峡谷に向かうというのに、拍子抜けな直線ばかりの緩やかな道が続きます。
標高が高くなるにつれて、低木から森林と、植生が逆に変化するのも不思議です。
次第に前方右手に凸形をした特徴的な山、レッド・ビュート(Red Butte)が見えてきました。
そのレッド・ビュート(Red Butte)に近づいて1ショット。
なるほど山肌が赤いから、この名前なんですね。
ここに限らず、今日びこんなにインターネットが発達してても、
実際行ってみないとどんな雰囲気なのかわからない所は、まだまだ多いと思います。
行けば興味をひくところでも、情報がないと動きもとれませんからね。
この山裾と大峡谷の手前の宿場町、トゥシヤン(Tusayan)を通過後、
グランドキャニオンは眼前に唐突に登場します。
入園ゲートを通り抜け、崖の手前で道が湾曲しました。
ここがそうかと車を降りたすぐ先に、いきなりこれ。このすごい光景が現れます。
ここに辿り着くまでの道なりは、峡谷の気配すら漂わせませんから、
いきなりこれが目に飛び込んでくると、何と言うか、本当に取り乱してしまいます。
前儀を通り越して、いきなり本番に入るような唐突感があります。
夢に見た大地にようやく着いたというのに、なんだか現実感が沸きません。
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