Leaving LA (to Cajon Pass)

いよいよLAを発ち、アメリカ西部のグランドサークル巡りの旅に出発の時がやってきました。
清清しい朝です。
「今日のワシは、実に気分が良い」と、ウィグル獄長風に呟き、出発するとしましょう。

右方はロサンゼルス・レイカーズの本拠地、ステイプルスセンター(Staples Center)。
泊まったHoliday Inn LA Downtown周辺は、とても夜一人で歩きたくない雰囲気でした。

まずは都心からSan Bernardino Frwy (I-10)を一路東へ。
ダウンタウンを越えるとすぐに都心を離れ、あっけなく郊外に出てしまいます。
ロサンゼルスの街は、とにかく広いと言われます。確かに広いです。
しかし注意して窓の外を眺めてみると、それぞれの町と町との間は、
結構すかすかだったりします。
San Bernardino Frwy(I-10)沿線は殺風景だと言えば殺風景なのですが、
都心から旅立ち、これから冒険が待ってるという期待感が大きいので、
さほど気になることでもありません。

I-10の途中、オンタリオ(Ontario)のショッピング・モールを抜けて、ラスベガス方面の回廊、
I-15へ車を向けると、ここでようやくロサンゼルスの街が終わります。
なんでもある街でしたが、始終「何かが決定的に足りないな」という気がしてなりませんでした。
それは何なのか、抜けるような青空を眺めながら車の中で考え、ここまで来ると、
それはようやくわかりました。「川がない」のです。
あんなに人が住んでるのに、どうしてまともな川がないのか？水不足にならないのか？
周りが砂漠なのに、どうすれば水源を確保して生活していけるのかと、実に不思議です。

いよいよグレーター・ロサンゼルス・エリアの広大な平野部に別れを告げて山越えです。
その途中、カホン峠(Cajon Pass)を超える箇所は、
鉄道に関心のある人にとっては、一度訪れるべき価値があります。
ガスステーションが両側に見えるランプで降りてみると、
西側の山裾に、バーリントン・ノーザン・サンタフェ鉄道(BNSF)の重厚なディーゼル機関車が、
長大編成の貨物列車を従えて、重厚に峠を攻める姿を眺めることができます。

BNSF4重連ｷﾀ━━━(ﾟ ≡(∀ﾟ ≡(ﾟ∀ﾟ≡(ﾟ∀ﾟ)≡ﾟ∀ﾟ)≡ ﾟ∀)≡ ﾟ)━━━!!!
こんな絵は日本で撮れません。峠を攻める機関車群も迫力ですが、
それにしても結構なトラフィックでした。10分待てば次の編成が必ずやってきます。
こんな交通の要所だったら電化すれば効率も環境にも良さそうなもんですが、
コンテナは縦に2段積みですから、架線を張りたくてももう出来ないのかも知れません。
まったく、廃油ばかり撒き散らしてないで京都議定書守れよとツッコミたくなります。
でもこれがアメリカン・スタイル。傍目で見てるとかっこいいｗ

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ノーストラック、サウストラック共に、「1マイル」の貨車です。
そして全てがダブルスタックのコンテナ。
本当に冗談みたいな光景です。もうついていけない。
「物量こそが正義」を地で行くアメリカを垣間見た気がしました。