Bisti Badlands (Bisti Wilderness Area) (Part 1)

ゴーストランチ(Ghost Ranch)でランチを片付けた後は、40秒で支度し、再び車へ。
来たUS-84を少し戻り、次はNM-96に乗り換え、西に進路を取ります。
さて前頁で「俺の荒野を探す(ｷﾘｯ」とカッコつけたはいいものの、そんな所簡単に見つかるの？
大言を振りまいて後悔すんなよ(*´`ω´)/ 自衛手段として、その辺の岩山に適当に侵入して、「ここが僕の見つけた荒野ｲｴｱ＼(＾0＾)／」等と子供じみて、お茶を濁す方法もあるでしょう・・
しかしそれでは読者に三行半を突きつけられ、更新ままならず、ひっそり閉鎖するのがオチ。
いや、実はあてがない事もない・・ 「地球の歩き方 アメリカの国立公園」編すらノー・チェックの物凄い場所を紹介する事がこの章の使命。お前ら驚くなよｗｗ （品がなくてすみませんorz)

NM-96、まずはアビキュー貯水池((Abiquiu Reservoir)を右手に走ります。
「荒野を見つける前に、もっと他に見つけなきゃいけない物があるんじゃないですか?」等と言う、忌憚のないご意見をも、頂きました・・・
忌憚がなさすぎるだろJK・・私もね、聖人君子じゃないんですからそんな正論を吐かれた所で、逆にムカつくわけですよｗ
うるせーよバーカｗ しかも面と向かって言いやがってバーカバーカｗ 市ねバーカｗｗｗｗ （※
ダム湖に沈め【検閲】 ・・・視界の良すぎるパッセンジャーシート越しに、一枚＿|￣|○

※T内君御免なさい本気にしないで

失礼ｗ いや実際読者の方はノリの良い方、冗談を冗談と取ってくれる方が多く、救われてます。だから自分も安心して、こういう事を書ける(　･ω･) これからも気軽にもっとツッコんでくださいｗ
それはさておき、これから向かうのはビスティ・バッドランズ(Bisti Badlands)。と言ってもおそらくみんな知らない場所。(ﾟДﾟ)ﾊｧ? 何それ美味しいの?
・・美味しいんですよｗ 隠れた奇岩の宝庫、と言うより総本山。想定外の荒野なんです(´･ω･｀) まあ見てもらわないとわからないでしょうし、追々紹介する事にしましょう。
その場所はゴーストランチから車で約3時間。ひとまず緑に包まれた道中を移動します。

NM-96は所々で森林地帯に突入しつつ、瑞々しい空気と緑の中を、ワィンディングを繰り返し、US-550への合流ポイントへ向かいます。
僕の綺麗な心がまたさらに綺麗になるよう・・そんなコメントもういいですかそうですか(`Д´)

もやしもんのムトーみたいに、やさぐれた気分でドライブを続ける訳にはいかずｗ 一旦休憩。
（呑んだくれてません、と言うより飲んでません。一応念の為）
ここはレジーナ(Regina)。恐らく一生に一度しか寄る事のない、ニューメキシコの小さな田舎町。
グロサリーストアで、この先に待ち受ける秘境のために、以下のアイテム調達しておきましょう。
・ミネラルウォーター （1リットルのペットボトルでかい奴、2本）
・スニッカーズ （ハイカロリーですが万一を考えて、3つ）
参考までにこちらで売ってるミネラルウォーターで、クリスタルガイザー(Crystal Geyser)以外で日本人好みだと思われるのは、「AQUAFINA」。硬度ゼロの「軟水」である事が、売り。
外国のミネラルウォーターの硬水さが合わないと嘆く貴兄は迷わず、これにしましょう(´･ω･｀)

US-550に合流しました。時間を置かずに通過するのは、大陸分水嶺(Continental Divide)。
分水嶺とはここを通る山の稜線を境に、水系が分かれるポイントで、概ね峠にもなってます。
ここを境に西に流れる川は太平洋に、東に流れる川はメキシコ湾に流れるわけですね(´･ω･｀)
高度7,380フィート、約2,250m。この辺はロッキー山脈(Rocky Mountains)南端にあたりますが、勾配はなだらか、かつ大味すぎて、この標識がないと何処がそうなのか、全く気付きません。

だだっ広くて雄大な景色が特徴的な、US-550の序盤。基本片側2車線で走りやすい道ですが、先のUS-84と異なり、全般に渡り僻地を貫通し、町らしい町が全くありませんのでご注意を。
それでも数箇所、ガソリンスタンドがあったと記憶してますが、似たようなルートを取られる方は、見つけた時には必ず、立ち寄っておく事をお勧めします。

風景に若干変化が加わってきました。植物も希薄な、寒々しく荒涼とした地形。
こうした地形は土壌が悪く、耕作どころか草原にすら適さない悪地。「バッドランズ(Badlands)」と呼ばれます。ブルース・スプリングスティーンの曲にもありましたよね(´･ω･｀)
代表的な所ではサウスダコタ(South Dakota)州にある、その名を冠したバッドランズ国立公園(Badlands National Park)が有名ですが、実はニューメキシコでも、多数見る事ができます。
これから訪ねる所は、この地形が横に広がったような感じ。着いたら少し、歩いてみましょう・・

奇岩も見え隠れし、地層毎に灰、焦茶、黄色と多様な色彩を纏った、バッドランズ。
この不思議空間ぶりを見ると、初めてアメリカドライブした際に、凄い所もあるものだと驚嘆した、アリゾナ(Arizona)州に広がる「ペインテッド・デザート(Painted Desert)」を思い出します・・
ちなみにこの辺で現れるダート道の郡道7900号線方面（途中より7950号線に右折）に進むと、世界遺産の「チャコ・カルチャー国定史跡(Chaco Culture National Historical Park)」。ネイティブアメリカンの先住民の遺跡に辿り着きます。
当初の訪問予定先でしたが、もっと面白そうな場所を見つけた為、不採用になりました(´･ω･｀)

夢や虹と同じで、いつまで経ってもこの蜃気楼に追いつけない、US-550の路上にて。
夏の終わり。朝晩は涼しい、というか寒いくらいですが、日中は過酷な暑さです。
FMから流れるのはノエル・ギャラガーの「Dream On」。これを「夢を追いかけようよ」と解釈するのが一般人。でも「夢でも見てろよ」と冷たく言い放つ意味なのが、ノエル・ギャラガーｗ

このままUS-550を進むとブルームフィールド(Bloomfield)という少し大きな町に辿り着きますが、先を急ぎたいのでショートカットしましょう。郡道7010号線(CR-7010)を左折し、西に進みます。
近隣住民の生活道路、農道でしょうか、そこそこの交通量です。詳細なRoad Atlasでもこの道は何故か地図上に表記されてませんでしたが、終始舗装されており、問題なく通過できました。

郡道7010号線一帯に渡り、センターピボット式の灌漑農園地帯が展開されていました。
広大な土地の上に大規模な散水機を設置し、その片方を固定し、大きな円を描くように動いて、水や肥料を与えて大量に作物を栽培する、少々ガサツですが大陸的な方法ではあります。
半径300mくらいはあるんじゃないでしょうか・・よくポキッと折れないものですｗ

さて今度はNM-371に合流し、左折後南に向かいます。ここまで来ればあと一息の距離。
灌漑農園地帯を過ぎた所で急激に荒野と化しました。北方にはファーミントン(Farmington)という大きな町がありますが、この先に集落はもう、全くありません。
本日の予定はこの先に横たわるビスティ・バッドランズで陽が傾くまで、トレッキングを嗜む事。
今は16時前。日没は19時40分。3時間あれば十分でしょう。今の所だいたい予定通りです。

目的地一歩手前の、人里離れたNM-371。奇妙な送電線が平行に寄り添う区間で、一枚。
しかしなんだ、不気味にしか見えないは俺だけかｗ？こういう光景どこかで見た気がしたのは、恐らく映画「セブン」での、ラストシーンを思い起こさせるからでしょう・・
美化してスマンが自分がブラッド・ピットにでもなった気分ｗ バッドエンドの悪寒がします・・

突如、賽の河原の様な不思議な光景に遭遇しました。ここが「ビスティ・バッドランズ」。
ここを訪れようと考えたきっかけは、たまたま「らばＱ」さんのサイト内のこの頁を見たからです。四番目の岩に、多大なショックを受けたんですね(´･ω･｀)　(別窓で開きます）
調査すればする程、興味が尽きない場所でした。こんな奇岩ばかりの土地が殆ど知られてないなんて信じられない・・自分の足で歩き回り、その実態を紹介する事が、今からの目的です。
まあとりあえず、ここが自分が見つけた荒野だという事にさせておいて下さいｗ

NM-371の上からもその奇岩ぶりが伺え、不思議な磁場を肌で感じてしまいます・・
マジで引き返そうかな（；´Д）・・夢見た土地であるのにかかわらず一瞬そう考えてしまうのは、未知に対する怖さから来てるのでしょう。
それにしても、うまく取り扱えるだろうか・・緊張してきました。

荒地である事から、ビスティ・ワイルダネス・エリア(Bisti Wilderness Area)とも表記されます。
しかしこの辺なんてまだ序の口。この先に横たわる岩は、もうこんなものじゃありませんでした・・
名探偵コナンで例えて言うならば、こんなのまだ「高校生探偵工藤新一です。」と自己紹介しているプロセスに過ぎませんｗ
詳細は次頁にて、乞うご期待。