Interstate-25 (Truth or Consequences → Albuquerque, New Mexico)
ここはニューメキシコ(New Mexico)州南部、黄昏時のハイウェイ。「綺麗ね、素敵・・あなたも・・」なんて呟いてくれる、異性の誰かが助手席に座っていて欲しい、今日この頃である。
などと意味不明の供述を繰り返し、今日の目的地までもう後2時間、150マイル移動する事が、スペースポート・アメリカ(Spaceport
America)への夢破れた後の、目前の最優先事項。
今日は朝起きてから一日中、車の中にいるような気すらします・・自由に動き回れるって辛いｗ
しかし一人旅で、ある意味良かった・・こんな事を許してくれるほど現実の女は、甘くないｗ
いつの日か、妄想が現実に替わる事を淡く期待しつつ、ハイウェイを移動しましょう。
漆黒のI-25。景色は不明。こうなるとFMに流れるPOPSを吟味する事だけが、唯一の楽しみ。
オンエアされるのはリアーナやブルーノ・マーズみたいな、今が旬のアーティストが中心ですが、そうした中、今時マイケル・ジャクソンもかなり健闘していたのが、意外でした・・
FMだけでなくラスベガスのホテルの中だとか、至る所で聴こえてきました。以前はそういう事はあまりなかった気がしますが、2009年に他界した事で、再評価されたのかも知れません。
何だか世界がマイケルに対し、詫びを入れてるよう・・ビリー・ジーンが闇に溶け込みます。
ヘッドライトのリフレクションが旧式サイレント映画のように連続すると、町に近づいた証。
珍名奇名のトゥルース・オア・コンセケンシス(Truth or Consequences)から1時間走った所は、ソコロ(Socorro)の町のインターチェンジ。
この町から延びるUS-60を西に50マイル向かった所に存在するのは、VLA(Very Large
Array)。巨大な電波望遠鏡群が大平原に何基も並ぶ豪快な景観。チリのアタカマ高地にアルマ望遠鏡(ALMA)が開設されたニュースを最近やってましたが、それの先駆けのようなものです。
でも時刻は既に21時。今から訪ねたところでライトアップも期待できません。パスします。
淡々と移動してるように見えるかも知れませんが、結構疲れてますorz こちらは幹線でも照明灯どころか路肩の反射鏡すら設置されてない所が多く、結局車線だけが頼りになってしまいます。神経がすり減る事必至。真夜中のドライブは本当にシンドイ(；´Д｀)
巡航速度は落ち、昼間ガンガン追い越したトラックから、逆にパッシングライトを浴びる始末・・
ここはロスルナス(Los Lunas)郊外。ここまで来れば街の灯が常に視界に入るようになりました。今日の宿はあともう少し、先です・・
流れる街の灯。日本の寒色系の照明灯と異なり、オレンジ色の暖色系が異国を感じさせます。
22時過ぎ、やっと本日の目的地アルバカーキ(Albuquerque)に到着。サンタローザ(Santa
Rosa)から再び、ルート６６(Route66)沿線に戻って着ました。照明眩い知らない街に夜間辿り着くと、どうしようもない感傷がとめどなく押し寄せてきてしまい、なかなか現実に戻ってこれません。
何で俺は今こんな所にいるんだろう・・全くこういう一人旅は、素人にはお勧めできないｗｗ
にしてもこの街のスペル、何度打ってもどこかで間違えてしまい、難しい事この上ありません。
今日の走行距離は650マイル、換算すると何と1,040km。東京から直線距離で種子島、または紋別市に匹敵する距離ｗ
スペースポート・アメリカの件を考えると、それ以上移動した筈です。
どうしてこんな事ができるのか、自分でも理解に苦しみますｗ 後は一箇所この街の観光スポットに寄るのが今日のお仕事。それを終えたら宿をﾁｬｯﾁｬと決めましょう。
でもハイウェイを降りた直後、ご丁寧にもちょっとしたトラブルに真紀子まれてしまいました・・
（明らかに誤字なんですが、殆ど違和感を感じないのでそのままにしていますｗ
）
街中を移動中、パトカーのサイレンが後ろで鳴り響きます。職質の対象は、多分俺○|￣|＿
仕方ない・・こういう局面では、とりあえず路肩に車を寄せて、ハンドルの上に手を置くしかない。しかしスピード違反や信号無視等、罰則を受けるような節は、思い当たりません・・
警官がパトカーから降り、ウィンドウを叩き、夜目にはかなり眩しいライトを翳してくれます・・
オメー、警察がよー、何系の用件よ？ こんな夜中によっ！（嘘喰いの羽山郁斗風）
「あ〜君、車線を無視して走ってたみたいだけど、（酒でも）飲んでるのか？」
・・ようやく理解できました。夜だから車線がどう引かれてるか、見づらかったんですね・・
見ての通り決して怪しい者ではありません。免許証ですか？ 国際免許証と共にどうぞ(;´Д`)⊃
全くすみませんｍ(；＿ ＿)ｍ 何せ自分は旅行者で、初めてのアルバカーキでしたから・・
ひたすら低姿勢、素直に謝ったら、「以後気をつけるように」と、切符を切らず、許してくれました。
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∧二二ゝ ノ二壬／:ﾍ/ /::::ノ !
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!i } l::::::! 三≡ｿ_ゝ≡≡ｲ:::::::l
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￣￣＼ ＼こ 二 .イ
／ ￣"''-,._ ＼/＼ /ノl / / ﾉ`ーｰく／
＼ 7弋
イ _,,.．-一='''"~´| ＼`ー-､| |＼＼ソ ＼
Ｖ ) !ヽ/ /￣ ／ | ／＼ ／＼/￣ ＼ ＼
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あ゛〜良かった。マジでチビッたわｗｗ
姐さんお勤めご苦労様です
・・・まったく、こんな善人を捕まえてｗ
写真は街のランドマーク'Route 66 Diner'。ネオンアートの到達点。昼見ても大した事ないのでｗ
ここは日が暮れてから訪れ、いろんなエフェクトを駆使し、遊んでみましょう(´･ω･｀)
飛び込みのモーテルで一息入れつつ、TVに映るニューメキシコ州の天気図で、復習しましょう。
州の面積は日本国土の80%。今日は州東のトゥクムカリ(Tucumcari)から州南のラスクルーセス(Las
Cruces)まで移動し、アルバカーキーまで到達しました。
なおアルバカーキを'ABQ'、トゥルース・オア・コンセケンシスを'T or C'と略すのはよく見る表記。地元民も長くて判りづらいスペルだと思ってるんでしょうね(´･ω･｀)
明日は北方のサンタフェ(Santa Fe)を訪ねて、北西のファーミントン(Farmington)で宿泊の予定。要するにこの州の東西南北、各所を訪れるのが、今回の旅のテーマの一つだったりしますが、その辺はまた追って説明しましょう(´･ω･｀)
翌朝、移動の前にこの街の鉄道駅(Albuquerque Station)に寄ってみます。
ここもアメリカでは良くある様に、長距離列車のアムトラック(Amtrak)と、近郊列車の位置づけのサンタフェ行きのレイルランナー(Rail
Runner Express)の兼用駅となっています。
カルトレイン(Caltrain)の急行型車両と同じ造りですね（・∀・） 製造メーカーはボンバルディア。
目つきの悪い鳥が描かれた面白いペイントは、「オオミチバシリ（別名：ロードランナー）」という、地面を俊足で走り獲物を捕獲する、ニューメキシコの州鳥。
鉄な僕もこの列車に乗りたいことやまやまですが、今回は写真を撮る事で我慢しましょう。
これはプラットホームの脇にあるグレイハウンドのバスディーポなんですが、ちょっとした名物。
「ALBVQVERQVE」? 読めない・・今時の名前はホントに、どう読んでいいかわからない('A`)・・
決して「キラキラネームかよｗ」等とツッコんではいけない。賢明な読者にはおわかりでしょうが、この中の子音「V」に見える文字を、母音の「U」に変換してください。
ちなみにこのネタ、漫画「もやしもん」にも出てきました。参考までに沢木一行が乗車したのは、ロサンゼルスから2泊後にシカゴに到着する、サウスウェスト・チーフ(Southwest
Chief)号です。
鉄道に触れるとやはり気分がいい。その気分のまま、I-25北行きに再度合流します。
その後すぐに現れる、東西方面に走るI-40へのジャンクション。結構な寄り道をしたものですｗ
それにしても限られた日数でロサンゼルス迄辿り着かねばならないのに、今からまたあさっての方向に進んでいいんでしょうか(;｀Д´)
無論計画して走ってるつもりですが、それでも時々不安になります・・でも目指すはサンタフェ。同州の州都であり、古都。せっかくですからもう少し、ニューメキシコを探訪してみましょう。
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