Brooklyn, NYC (Brooklyn Bridge / Park Slope)

こんにちは、ニューヨークナビですｗｗｗ
嘘ですすみません＿|￣|○ でも折角NYCを取り扱ってるので、Google検索であのサイトの次にランクインし、じきに地位を脅かし、取って代わる脅威になりたいと、控えめに考えてます・・
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ここは再びチャイナタウン(Chinatown)。マンハッタン・ブリッジ(Manhattan Bridge)の橋桁を潜り、再び歩いて、今度は南に向かいましょう。

赤信号だろうが、車が接近し、クラクションを鳴らされようが、我が物顔で横断する歩行者たち。
NYCの横断歩道でありふれた風景。もやしもんの川浜曰く、「トロい奴は置いてくのがアメリカ」。自分もニューヨーカーに成りきろうと思いますが、彼らのリズムで行動する事ができません。

さて、今回も無目的に歩くのではなく、目的を決めて行動しましょう。
だらだらマンハッタン(Manhattan)をうろつくのも悪くはありませんが、せっかくですから川向うのブルックリン(Brooklyn)にも、足を延ばしてみましょうか・・
緊急車両以外オフリミットのパーク・ロウ(Park Row)を歩きます。今から向かう先は、万人向けのニューヨーク観光の、基本中の基本と言ってもいいでしょう。
前頁の筆者独りよがりで読者を選ぶ構成とは打って変わった内容に、ご期待くださいｗ

パーク・ロウをしばらく歩くと見えてくる、マンハッタン市営ビル(Manhattan Municipal Bldg.)。
何かで見た気がすると思ったら、ゴーストバスターズに出てきたビルらしいんですね(´･ω･｀)
散歩の起点はこのビルの直下。サブウェイ4,5,6ラインに乗り、「Brooklyn Bridge-City Hall」駅、もしくはJラインの「Chambers St」駅で降りても構いません。
今からの目的は、歩いてブルックリン・ブリッジ(Brooklyn Bridge)を渡る事です。

このマンハッタン市営ビルの傍にある横断歩道をニューヨーク市庁舎(City Hall)方面に渡ると、そこがブルックリン・ブリッジの遊歩道のスタート。
普通こうした吊り橋に設けられる歩道とは、アンカーレッジ（メインケーブルの両端を固定する、巨大なコンクリートでできた構造物の事)に設けられたエレベーターに乗って合流するイメージがありますが、ここはわざわざ、橋の先端部からアプローチしないといけません。※

※ブルックリン側からアプローチする場合は、橋脚の途中に設けられた合流地点があります。

遊歩道の入り口より、程なくして主塔が見え、気分も盛り上がってきました。何ともいい感じ。
さあ、この橋を歩いて、ブルックリンに向かいましょうか・・

全長1,834m。ワイヤーを使用した長大規模の、現存する世界最古の吊り橋としても有名。
完成は何と1883年（明治16年)。その頃の日本では鹿鳴館が開館したのがトピック。
上下二層の構造となっており、下層の車道はなんと片側3車線ものスペースを有している事に、先見の明を感じさせるのは、私だけでしょうか・・
遊歩道は上層になり、車道と比べスペースはありませんが、概ね良好な視界を確保できます。

橋が跨ぐイーストリバー(East River)を眼下に、一枚。
川と呼んでますが、これ、本当は川ではなくて、「海峡」なんですね(´･ω･｀)
これから向かうブルックリンは、実はロングアイランド(Long Island)島内の一地域にすぎません。（ただしブルックリンをロングアイランドと呼ぶ事はないそうです。）
鼻孔をくすぐる潮の薫りを味わいつつ、歩を進めましょう。
ちなみに河畔に敷設されているのは、FDRドライブ(FDR Drive)。マンハッタン唯一のハイウェイ。
この道は後日通過しますが、筆者お勧めの道。改めてまた紹介しましょう。

「ニューヨークの恋人」、「ミーン・ストリート」、「アイアム・レジェンド」や「クローバーフィールド」。ロマンス物からパニック物に至るまで、この街を舞台にした映画には必ず登場し、ニューヨーカーに愛されている橋だと言っても、過言ではありません。
でもそんな映画を観て思うのが、「意外と地元民はこの橋を渡らない」んですね(´･ω･｀)
マンハッタン勤務のキャリアウーマン役メグ・ライアンの、「ブルックリンブリッジは初めてなの」。リトルイタリーの片隅で生きるデ・ニーロとハーヴェイ・カイテルが敗走し、車でここを渡る時の、「どこに行くんだ？ブルックリンなんて、俺知らないぞ」というセリフを残したり・・
まあ、我々東京都民もデートでもしない限り、スカイツリーに登る事なんてないですしね○|￣|＿ もしかしてニューヨーカーとは、旅行や遠出に興味を持たない人種なのかも知れません。
今日もこの橋の上は、自分のような「お上りさん」でいっぱい。

後方に聳える、ロウアー・マンハッタン(Lower Manhattan)の摩天楼。
ブルックリンからマンハッタンに歩いた方が、いい景色だと言われるのは、これが理由。
それに気が付いたのは、後半ふと後ろを振り向いてから。誰か早く教えてくれorz

並走するのは1909年開通のマンハッタン・ブリッジ(Manhattan Bridge)。こちらも年季物ですが、偉大なブルックリン・ブリッジと比べられがちで、どうにも影の薄い存在なのは否めません。
損してる感ありの可哀想に思える橋ですが、後発なだけに効率良い運用が可能なのが特徴。マンハッタン方面2+ブルックリン方面2の上層4車線に加えて、下層3車線は時間帯により適宜に進行方向を変える、「リバーシブルレーン」を採用しています。
合理的だと思うのですが、何故か日本ではあまり見かける事はありません。

それに加え鉄ヲタ歓喜ｗ の、BD、NQ2系統のサブウェイが下層を通過するのも、注目でしょう。
ゆりかもめがレインボーブリッジを通過するシーンみたいだと言われるとそうかも知れませんが、轟音がブルックリン・ブリッジまで届くのを耳にすると、何だか強烈な違和感を覚えます。
長らく日陰者扱いされて(?)いましたが、映画「サブウェイ123」のラストシーンがここで撮影され、ようやくこのマンハッタン・ブリッジも、日の目を浴びる日が来ました。

というわけで、無事ブルックリン・ブリッジを渡り切り、ここはブルックリン側の遊歩道の先端。
さあ、これからどこへ行けばいいの(；´Д｀)？
イーストリバー沿いに歩けば、ブルックリン・ハイツ(Brooklyn Heights)だとかダンボ(D.U.M.B.O.)と呼ばれるお洒落な界隈もあり、そこに向かうのも悪い選択ではありません。
しかし特に行たい店があるわけでなし、折角ですからこの先も映画に寄り添ってみましょう・・
そこはここから少し離れた場所。「J St Metro Tech」駅よりサブウェイで移動します。

サブウェイF,Gラインに揺られ、「15 St Prospect Park」駅まで移動しました。
ブルックリン内でかなり広い面積を占めるプロスペクト・パーク(Prospect Park)に隣接する地域。ブルックリンはマンハッタンに比べ治安が劣り、歩いて移動する場所は選ぶ必要がありますが、ここは地域密着型の商店が軒をつらね、テレ東アド街ック天国が好んで取り上げそうな下町。
パークスロープ(Park Slope)地区とも呼ばれるこの街角にあるのは、有名な映画のロケ地です。せっかくなので、訪ねてみましょう・・

上の写真のロータリーより、1ブロックだけ南下します。
実はこの建物が、映画「スモーク(Smoke)」でハーヴェイ・カイテル演じる主人公オーギー・レンの経営する、ブルックリン街中の煙草屋のロケ地だったんですね(´･ω･｀)
映画の中の主人公よろしく、毎朝「訳ありのカメラ」で定点観測したアングルを真似て、一枚。
流石に「Brooklyn Cigar Co.」の看板はなく、今風に改装されてる様ですが、煉瓦と窓枠はほぼ映画のまま。雰囲気をかなり残していました。

この辺りの建物の殆どは、「ブラウンストーン」と呼ばれる、赤茶色の煉瓦で造られている様子。ロケ地の建物だけでなく、どれも生活感溢れる街並みに映えて、実にいい感じ。
治安も悪くはなさそうですし、こんな所に住んでみたいなと思わせる雰囲気を持ってます。
成城石井なんか似合いそう、つか出店させたい(　ﾟдﾟ)

映画「スモーク」の話に戻ります。筆者は禁煙して何年も経ちますが、この前DVDで再見したら、今までの努力が瞬時に水泡に帰ってしまいそうで、欲求を抑えこむのに非常に苦労しましたｗ
でもブルックリンを代表する映画を挙げろと言われたら、やはりこれだと思うんです(´･ω･｀)
ハーヴェイ・カイテルが煙草に火を灯すシーンは、実にカッコいい・・こんな記事を書いてる今も、悪癖再発を我慢しようとかなり無理をしています＿|￣|○　一本くらいはいいジャマイカｗ
駄目ｗ それが駄目ｗ 街角で主人公のように、美味そうに一服する親父を羨みつつ、1ショット。

脅迫観念めいた表現で失礼。でも決して喫煙者でなくても自重できれば人生の機敏や織り成す人間模様などを楽しめる作品ですから、あえてお勧めしてしましょう(　･ω･)ﾉ
全編に流れる「優しい嘘」。嘘にも種類があり、それが人を幸せにさせるものならば、悪くない・・ラストシーンでオーギーの創作(?)した物語と思われる、モノクロのシーンは必見。

人によっていろんな解釈可能な名シーンだと思うので、あえて解説なんかせず、バックに流れるトム・ウェイツ(Tom Waits)の名曲の一部を意訳しつつ、この頁を締める事にしましょう。

　-夢見る時は純粋無垢　(Innocent When You Dream)-
野原はどこまでも柔らかくて瑞々しく　それは悲しくも、懐かしく思える感覚
It's such a sad old feeling / The fields are soft and green
でも本当はそんな記憶、自分の経験の中にない　でも夢見る時はいつも、純真なんだ
It's memories that I'm stealing / But you're Innocent when you dream
そう、夢見る時はいつも　純真なのさ
When you dream / You're innocent when you dream