How to exchange a new tire in the U.S.A.
無情にも夜の帳(とばり)が降りてしまった、US-89の途上。ここはロングバレー・ジャンクション(Long
Valley Jct.)のガスステーション。
踊るにはいい夜だと、思わないか？ｗ （再びカラ松風
目下解決せねばならぬ問題点は、以下の2点。
1)テンパータイヤでこのまま走り通す訳にいかないから、どこかでタイヤ交換しないと死ぬ。
2)その前に今日飛び込める宿を見つけないと、疲労が蓄積して死ぬ。
休憩したままここに居座り続ける訳にもいきません。そろそろ移動しましょう。
サタデーナイト。しかもこの界隈は複数の国立公園に囲まれた、マウンテンリゾート。
US-89沿線に伺えるモーテルを何軒かチェックしますが、みな「No Vacancy」。どうやら自分はモーテル難民と化してしまったらしい・・
どうしてこうなるんですかって、お前が事前に宿の予約しないからこうなるんじゃないか（ｱｳ※
ﾋﾞｸﾋﾞｸ時速40マイルで走行するワイの脇を、光の速さですり抜ける車やトラックが恐ろしいｗ
オーダービル(Orderville)やマウントカーメル・ジャンクション(Mt. Carmel Jct.)の集落のモーテルを祈るように眺めますが、悲しいかな亡霊のように、さらに南下するしかありません・・
【再々掲】映画アウトレイジからセリフを引用、改変した発言には、「アウトレイジ的発言」と注釈を入れてましたが、あまりに多用しすぎるため、今後「(ｱｳ」
と省略させて頂きます。
結局カナブ(Kanab)の町まで辿り着いてしまったのですよ＿|￣|○・・
しかも日付も変わってしまうとか（苦笑 ここはモアブ(Moab)みたく、グランドサークル要所の町。たとえここで宿が見つかるまいが、もうこれ以上車を転がすのは止めるべき。
それでも一縷の望みを懐き、モーテルの門をくぐります。2件断られた後、空室があった。
だが喜ぶのはまだ早い。飛び込み1泊＄285。こんな部屋でずぜ旦那。足元見て商売すんなよ。しかし疲労回復と安全確保を優先したく、後々後悔しかねない選択をするにはいきません・・
腐れモーテルのくせに金ばっかせびりやがって、アメリカと盃なんか交わすんじゃなかった（ｱｳ
文句はこれくらいにして、今回もモーテルでの一時なんかも紹介しときましょう。
最近こちらで購入するビールは、Foster'sラガーの24.5液量オンス缶(約695ml)がお気に入り。web化の際にオーストラリア産であってアメリカ産でないと知った訳だがな(ﾟ⊿ﾟ)
大好きなサムアダムスを買いたいと思っても、殆どのコンビニでは瓶ビールはハーフダース単位ばかりで単品売りしてなく、一日で消費できる量を買いたい訳で、言わばプランB的選択。
大陸上陸初日にジャック・ダニエル等のウィスキー1本と、ペリエ等のスパークリングウォーターをまとめ買いし、アイスベンダーから持ってきた氷でハイボールにするのもお気に入り。
飯は、そうだな・・ 見ての通りでこだわりなんかありません(´･ω･｀)
異国のモーテルで眺めるTV番組は、夜の最大の娯楽。
コンサートやナイトクラブには行きません、そんな事ができる街の宿を取ったところで予定を組む余裕がなく行けない事ばかり。僕は朝から晩までいろんな場所に移動する事が好きなんです。やっとわかりましたけど。
そうは言ってもたまたまTVに映る、知らないドラマの第何話かを眺めたところでイマイチですし、自分の知ってる顔やキャラクターが出るまでリモコンを操作し続けます。
ザッピング後に画面に登場する「アメリカの黒柳徹子」、ラリー・キング(Larry
King)さんを見ると、ああ今アメリカにいるんだなあと思うのは、私だけでしょうか。
さて週末価格一泊＄285の（しつこい）RODEWAY INN、日曜日の朝を迎えました。
釈然としない思いを引き摺るのは良くない。これは今の俺の「命の値段」だと割り切りましょう。
このモーテルの主（あるじ）は瞬時に私を品定めし、私は、それを買ったんです・・
適正価格かも。さて当面の課題は、タイヤ交換できるショップを探し、それをやってもらうこと。
今日も元気にスタートします。
ここカナブほどの規模の町になると、流石にタイヤ専門ショップが見つかりました。
しかし悲しいかな日曜祝祭日は休業。土曜はAMのみOpen。休日返上で開店してくれるのは、日本ぐらいなのかも知れません。
やはりもっと大きな街まで移動するしかないのか・・思慮とリサーチが必要なようです。
やるべき事を整理しましょう。
1)タイヤ交換できるショップを探すか、アラモレンタカーの営業所で車を交換する事。
2)ここから一番近いアラモレンタカーの営業所は、セントジョージ(St. George)。
3)（昨晩モーテルで調査した結果、）米国のカー用品チェーンは、以下3つほどあるらしい。
①オートゾーン(AutoZone)
②ペップ・ボーイズ(Pep Boys)
③ナパ・オートパーツ(NAPA Auto Parts)
要は近隣の①②③をGPSで検索し※、そこに寄ってタイヤ交換するか、駄目ならばI-15沿線のセントジョージまで移動すればいいのである（ただこの考えは後述の通り少々間違い）。
検索の結果出てきたのは、セントジョージのオートゾーン。
結局この街まで辿り着かねばならんのか・・ ここまで来ればまあいい、行ってみるか(´･ω･｀)
そして、4)今日陽が落ちるまでに、グランドキャニオン国立公園(Grand Canyon
National Park)迄たどり着ければ御の字としましょうか・・
※ガーミンでは「検索」項目内に「自動車関連」があり、それで検索可能です。
カナブから伸びるUS-89Aをちょっと南下すると、もうそこはアリゾナ(Arizona)州。
この先のフリードニア(Fredonia)なる町でAZ-389に進路変更し、西に向かいましょう。
ま、あまりスピードの出せないテンパータイヤには優しい、平坦で牧歌的な道ですわ・・
大友(主人公)の情婦「ねえ、この道つまんな～い。なんでザイオンの横通んないの？あっちのが全然良かったのに・・」
大友(北野たけし)「うるせぇんだようてめえ、死にてえのか？」（ｱｳ
そう、ザイオン国立公園(Zion National Park)を横断するUT-9を通行したいのはやまやまだが、山道のいらぬ負担をこれ以上タイヤにかけたくないのである(；´Д`)
テンパータイヤの適正走行距離は100km。だがその3倍は優に超過した、怪しい道中。
引き続き後続車に道を譲りながら、低速でAZ-389を行脚中。
こんな感じのアメリカの広～い広～い大地をドライブしてる時、もう音楽が欠かせない訳です。
どの曲を流そうか、気分はまだ昨日同様。引き続き「カラオケ（練習曲含む）」からのチョイス。
そうした中、このナンバーがかかった時、思わず泣きそうになりました・・
-中島みゆき「あたいの夏休み」-
お金貯めて3日泊まるのが夏休み
週刊誌読んでやってくれば数珠つなぎ
冷めたスープ放り投げるように飲まされて
2段ベッドでも、あたいの夏休み
新聞に載るほど悪い事もなく
賞状を貰うほど偉い事もなく
そしてゆっくりと、一年は過ぎてゆく
やっと３日貰えるのが、夏休み
まあ自分は5日貰って7連休ですがね(´･ω･｀)
偉そうにアメリカアメリカなど紹介してますが、実態は想定外の冴えない事まみれ。
故郷日本が何となく恋しく思えたのも、嘘偽りのない気持ちです・・
悲しいのはドレスが古くなること
悲しいのはカレーばかりが続くこと
だけどもっと悲しいのは、一人泣き
だからあたいきっと勝ってる、夏休み
コロラドシティ(Colorado City)なる州境に位置する集落を超えると、この道の名もUT-59と変化し、再びユタ(Utah)州に戻りました。
眼下に見えるのはハリケーン(Hurricane)の町並み。ザイオン国立公園を通るUT-9から主要道I-15へ移動する際にも通過した事があって、わざわざセントジョージまで出なくてもその手前に、それなりに人の集まる町がある事を思い出しました。
「人がおる～んよね～♪ 人がそこに、おる～んよね♪」と、吉田拓郎の曲がバックに流れる中、試しにアプローチしてみましょうか。
でかくはないですが、それなりの規模を持つ町なので、カー用品チェーンの店くらいあるだろうと予測しつつ、メインストリートUT-9の脇を凝視します。
そこで見つけたのが、このナパ・オートパーツ。
しかし寄ってみてわかった事ですが、このチェーンではタイヤを一切取り扱ってません(；´Д`)・・
そして店員さん曰く、今から訪ねようと考えてた、オートゾーンも同様らしい・・
しかし有益な情報を頂きました。「この道沿いに約4マイル進んだ先にウォルマートがあります。そこに行けば日曜でもタイヤ交換大丈夫です。」と、何故か流暢な日本語でｗ
大田区に住んでたとの事。名前を聞いた筈ですが失念してしまいました。大変失礼致しました。それにしてもこんな土地で日本語の話せる外人(?)さんと遭遇するなど想定外もいいとこですが、こういう事に出くわすと、本当に嬉しいものです。
「どうして僕が日本人だとわかったの？」「わかりますよそれくらい。二重瞼だからかな？」
軽い雑談の後、今日あなたと会えて本当に良かったですと感謝を伝え、後にしました。
人情を噛み締めつつ、再び整理しましょう。
1)米国大手のカー用品店であっても、タイヤの取扱いがあるところと、ないところがあります。
2)カー用品店でないストア、例えばウォルマートとかコストコなどの大型ディスカウントストアで、意外に休日でもタイヤ交換できます。
①（休日含め）タイヤ交換可能
・ウォルマート(Wal-mart)
・コストコ(Costco)
・ペップ・ボーイズ(Pep Boys)
②カーショップであってもタイヤの取り扱いなし、ゆえにタイヤ交換不可
・オートゾーン(Auto Zone)
・ナパ・オートパーツ(NAPA Auto Parts)
イエローハットやオートバックスのようなカー用品店でタイヤが置いてない等想像できませんが、これがアメリカ。日本とは事情が異なるのだと、頭の隅に入れておきましょう(´･ω･｀)
そんな訳で、ハリケーン郊外のウォルマートにやってきたのだ（ＡＡ略
筆者は今だ嘗てウォルマートが、こんなにも神々しくも頼もしく目に映った事は、ないｗ
ここが最終解。さて、何とかしてもらいましょう( ･ω･)
どこの店舗でも奥の方に陣取り営業してるのではないでしょうか。ここウォルマートでの名称は「タイヤ＆リューベ・エクスプレス(Walmart
Tire & Lube Express)。本体同様に休日も営業。
(「Lube」とは、オイルの事を意味します)
タイヤ交換して欲しい事を伝えると、同じ規格のタイヤを探し、たった1時間以内に作業完了。
タイヤ交換って１コだけでいいんだろうか？ という不安もありましたが、レンタカー屋へ返却時、特に何も言われなかったので問題ないでしょう。
おにーさんありがとうございます（ｱｳ
写真を撮ってると、「Facebook?（にアップすんのか？）」と言われました。ああそうだよｗ
後日譚ですがレンタカー返却時、交換したタイヤの代金を引いて頂きました。
本当は＄663程請求（乗り捨て料込）される予定だったのですが、タイヤ交換の実費(＄154,68)に近い額が控除され、結果的には＄496の請求。
どこでパンクさせたか、本来保険の対象外となる筈だと思うのですが、日頃の行いがいいので何も問われませんでした。まあ細かいことなのでしょう・・
アラモレンタカー様、ご迷惑をおかけし申し訳ありませんでした。またありがとうございました。
以上2頁に渡り記載したように、米国で車のパンクを経験した時は、
1)泣き言言わず、とにかく自分でスペアタイヤ交換をしてみる事。やってみれば難しくない。
2)電話をかけられる所まで移動し、（自分の電話からできないのであれば、助けを借りること）、レンタカー屋に電話して、タイヤをパンクさせた事、スペアタイヤに交換した事を報告する事。
3)レンタカー屋の営業所が近ければ、車を交換させて貰う事をお願いするか、遠いのであれば、タイヤ交換できるショップでタイヤ交換して良いか確認する事。
4)でも土日祝祭日は町のタイヤショップは殆ど休業。そんな時は迷わずウォルマートに行け。
（会員カードがあればコストコでも可。）
異国の地でこんなトラブルは避けたかったのですが、今思うと非常に貴重な経験を積めました。そしていろんな人の助けも借りる事ができたのも、嬉しい事でした。
そしてこれが誰かの役に立てればと思い、2頁に渡り綴りました。
みなさんもどうか、お気をつけて(´･ω･｀)
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