Lincoln, Nebraska → Des Moines→ Dyersville, Iowa

ここはネブラスカ州の州都リンカーン(Lincoln, Nebraska)。ホームステイや赴任でもしない事には滅多に立ち寄る機会のない土地でしょうが、大陸半横断も後半に差し掛かり、こんな思わぬとこにも来たのかと、まんざらでもないモーテルの朝。
近日とある読者の方から「ふざけてるのか真面目にやってんのかよくわからないサイトですが、相変わらずいい味だしてますね」という、妙な褒め方をされました。当の私だってふざけてんのか、真面目にこのサイトを造ってるのか、いまだよくわかってないですｗ
モーテルの楽しみの一つは朝食。面白そうなマシンがありました。ワッフルワッフルｗ (死語

自炊は時々やる筆者ですが、スイーツを作った事なんかありませんでした。
恐る恐る生地をワッフルプレートに流し込み、約2分。そしてクルッと裏返し。これでいいんかな？

うむ、いい感じだぞｗ 穴あいてるから売り物にはならないでしょうがね。
マーマレード・ジャムとコーヒーで頂きます。中村正俊の「マーマレードの朝」なんて歌あったな。でもこの辺はプリンス(Prince)の故郷にも近い土地。コーヒーをお代わりしつつ、目覚めの良い朝にふさわしい彼の曲、「スターフィッシュ＆コーヒー(Starfish & Coffee)」をiPhoneで聴きつつ、今日のルートを考えるのも、悪い時間の使い方ではありません。

甘い物は人を豊かにさせてくれる。そしてポジティブに。酒ばかり食らってる人生ではイケナイｗ さて移動しましょう。進路は引き続き東。今晩泊まる場所は決めてなんかいません。だってこの辺どこ泊まっても同じような場所ばかりだろうしｗ
再びI-80。もう少し甘いものを食べたくなりました・・ この川を越えればネブラスカ州最大の都市オマハ(Omaha)。であれば、あれを食べにいくしかないでしょう・・

オマハと言えばここもまた、ブレイキング・バッドとその前日譚ベターコール・ソウルの主要人物、ソウル・グッドマン(ジミー・マッギル)が「人消し屋」に依頼して雲隠れし、ひそかに余生を送り、この街中のショッピングモールでシナボン(CINNABON)ショップの店長として働いてた場所。
という訳で、モール巡りをし、モデルとなったであろう店を探してみましょうか・・しかし、

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　　　　　　　　　／:::::::::::::::　Ｑ　栃木の魅力は？／::::::::::::＼　
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顎マスクやめいやｗ
Googleマップで検索したところ、街中のモール内には存在せず。ですが郊外のガソリンスタンド何店かにシナボンが入居しているようで、そこで手を打つ事にしました。
オマハでシナボンを食べるなんて、ブレイキング・バッドファンとしては至高の贅沢。だがしかし、やっぱり日本人の感覚からすると、ちょっと甘すぎるんだよ(´･ω･｀)・・

オマハを通過後すぐにアイオワ(Iowa)州。引き続きI-80に寄り添います。そんないい景色でもないのに今更離れられないのは、もはや夫婦の心境と似たものがあるかも知れません。
ミンデン(Minden)の田舎町。普通に給油するのも面白くなく、わざとクレジットカードを計量機のスリットに差し込んでみました。
「ふふふ・・Zipコード読めないから駄目だろうて・・」等と、頭のネジが緩んだ遊びをしたつもりが、何故かZipコードの入力を催促されることなく、普通に認証されてしまいました(;・∀・)

カードだって使えるし、近くにサラ金だってあんだろ。
今精算しろ（ｱｳ

【再々々々掲】今まで映画アウトレイジからセリフを引用、改変した発言には、「アウトレイジ的発言」と注釈を入れてましたが、あまりに多用しすぎるため、今後「(ｱｳ」 と省略させて頂きます。

オマハからさらに東へ約2時。アイオワ州の州都デモイン(Des Moines)、デーモン閣下みたいな名前の都市だな(ﾟ�听) 遥々ロサンゼルス(Los Angeles)を旅立ち4日後、やっと行き先にシカゴ(Chicago)の地名が行先に登場しました。
ヤバイ。大陸宇宙ヤバイ。まじでヤバイよ、マジヤバイ。
ちなみにこの州、州法でアメリカ合衆国大統領選挙の前哨戦となる大統領候補指名党員選挙をどの州よりも先駆けて行う事になっていて、大統領選挙の際かなり注目される土地ですね。

とは言え、傍目には申し訳ないけど、退屈とやらと闘わなねば先へ進めないドライブ。
気分転換しましょう。デモイン北東I-80沿い、アルトゥーナ(Altoona)のショッピングセンター。
買い物が一番の選択肢。ちょっと入ってみたくなるのが、バス・プロ・ショップ(Bass Pro Shop)。
ここは米国最大のアウトドア洋品チェーン店。ちょっと寄って見ましょう。

入店後いきなりうおおおおおｗ と驚嘆するしかない、気分もアガりまくる店内ディスプレイ。
野生動物の剥製や巨大水槽が至る所に・・ まるでテーマパークではないか(;・∀・)
モンベルみたいなアウトドアショップ、もしくはコーナンみたいなホームセンターみたいなとこかと想像してたら、いい意味で裏切られました。

バスプロと名乗るからには、当然バス・フィッシング中心の釣具コーナーが幅を利かせてます。だがしかし、釣り用具なんてこの店のほんの一面に過ぎません。
アウトドア・レジャーに関連したグッズで置いてない物は何もないと言っていいでしょう。しかもアメリカならではの豪快なレジャーというものを垣間見る事ができます。

まあある筈だよなとハンティングコーナーへ。猟銃が当たり前のように販売されてました(´･ω･｀)

装飾用かな、インテリアに1個くらいあってもいいけどちょっとデカいし、高いよな(；´Д｀)
実はこれ、「鴨(カモ)撃ち」のためのデコイ、カモを引き寄せる「囮(おとり)」のツール。
これを池に10個くらい並べて、カモの鳴き声に似た音を発する「鴨笛」を吹く事で、仲間が近くにいるんだと安心し、勘違して降りた瞬間に仕留めるんですって・・

ATV (All Terrain Vehicle、全地形対応車のこと)とも呼ばれる、四輪バギーもありました。
つかこんなのモーターストームでしか見たことねえよｗ 売ってるんだな実際。
日本で走ってる姿を見た事なく違法かと思いきや、ナンバーを付ければ公道で運転可能です。

こいつを1台ピックアップトラックの荷台に乗せ、コヨーテビュートのトレイルヘッドまで辿り着き、そこからこいつに乗り換えてダートを探求し、ホワイトポケットなどの奇岩を訪ねる事ができたら、もう最高の贅沢だろうな(*´Д｀)
妄想する事十数分、我が夢を拡大する事ができました。

一通り楽しんだら車に戻りましょう。長らくお世話になったI-80を離れ、北上しUS-65へ。
デントコーン(飼料用トウモロコシ）のサイロがいくつも立ち並ぶ、アイオワの田舎道。
とある目的地を目指し、Googleマップの指示に従いショートカットを多様しつつ運転する気分は、何だか観光客と言うよりも地元田舎民のペルソナを纏ったよう。

こういうところで製造されたトウモロコシを安倍さんはトランプさんから買わされたんだな(´･ω･｀)
田舎町マーシャルタウン(Marshalltown)郊外の日常の風景。ほのぼのと何とも気怠い雰囲気。しかしこういう時に限り、刺激的な出来事が突然降りかかってくるのであった・・

ｱﾁｬｰ（ノ_< ;） やっしもうた・・　そんなにスピード出してなかったろ常識的に考えて(；´Д｀)
2012年のアルバカーキ市内でも経験済のネズミ捕り。捕獲され大人しく路肩に停めます。
バックミラー越しに警官がやってくるのを見ると、何だかアメドラが眼前に展開されている気分。乾いた笑いを隠し切れないのは、筆者だけでしょうかｗ
ハンドル上部に両手を添え、運転免許証を差し出しスピード違反を告げられ、いくつかやり取り。警官がパトカーに戻り署に連絡しているのをバックミラー越しに見つつ半ば諦めの境地で待ち、再び戻り告げられたのは、「もう行っていい。あんまりスピード出すなよ。」
感謝しこの場を後にします。ラッキーでした。想像ですがやり取りの際にある事を伝えた事が、警官の心証を良くしたのだろうと、そう確信しています・・

先ほどの出来事から2時間後。ようやく到着したここはダイヤーズビル(Dyersville)。何の変哲もない田舎道なのは相変わらず、でも心なしか前方が少し輝いてるようにも・・ 錯覚だな(;・∀・)
「それを造れば、彼はやってくる(If You build it, He will come)」と聞こえてくるようなこないような（いや気のせいだってばｗ ）

ここは1989年公開の映画、フィールド・オブ・ドリームス(Field of Dreams)が撮影された大地。
何か得体のしれない「お導き」とやらに動かされて造ってしまったマイ野球場に、嘗てのメジャーリーガーのレジェンド達が都合よくやってきて野球するという、ノスタルジックでファンタジーな物語かつ、野球愛や家族愛を描き余す所なく盛り込んだ、米国人の琴線に触れる映画。
だがトウモロコシの穂と葉が生い茂る季節でない様子、地平線のみ確認するに留まりました。少し残念ですね・・

あくまで撮影のために造られた野球場。しかし土地所有者の粋な計らいでそのまま保存され、観光地となり、市民にも愛され時々試合も行わているそうです。
ケビン・コスナー演じる主人公レイ・キンセラの住まいし家屋も、真向いに残されていました。
これら建造物の幸せな在りようが、「アメリカン・ドリーム」の一つの体現でもあるのでしょう。

「ここは天国か？」「いや、アイオワさ・・」

個人的には都合良すぎる展開がちょっと鼻につき、気恥かしさを隠せない作品。だが父と子がキャッチボールするシーンは余計な説明不要、滔々と流れる時間に心を動かされました・・
先ほどスピード違反で警官とやり取りし、結果無罪放免にして頂いた時の事を思い出します。
もしかして、「今からダイヤーズビルに行くんだ」と言ったから、許してくれたのかもしれないな。きっとそうに違いありません。