Back to LA (Part 2)

旅もいよいよ最終章です。
バーストゥ(Barstow)を出発し、I-15をLA方面へ。
できることなら来た道を戻るよりも、「怒りの葡萄」のトム・ジョード一家が目指した
ベイカーズフィールド(Bakersfield)方面へ、進路をとりたいものですが・・

そろそろ夕暮れ時。カホン峠(Cajon Pass)を超えると,幸いに天候も回復してきました。
I-15北行きは大渋滞です。みんな家に帰ろうとしてるんでしょうか・・
こういう渋滞の風景は日本とあまり変わらないようで、どこの国でも普遍的なんでしょう。

I-15から先、一旦通過したI-10を経由してLAに戻るのも、なんとなく面白味に欠けるので、
パサデナ(Pasadena)方面へのI-210(Foothill Frwy.)を走ることにしました。
この道はかつてのルート66に近いコースをなぞっているのですが、
防音壁が多く、あまり車窓は楽しめません。
とは言え、夕暮れ時のハイウェイの上、もうすぐ終わる旅のことを考えると、
どうしても感傷的な気分になってしまうのは否めません。

グランドキャニオン、モニュメントバレー、ブライスキャニオン、ザイオン、デスバレー等、
アメリカ西部のグランドサークルと呼ばれる観光地、どこも掛け値なしに素晴しかったです。
そうした自然の一方で、ロサンゼルスやラスベガスの巨大な街にも圧倒されっぱなしでした。
でも僕は、そうした土地を訪ねる道中、車窓から見ることができたいろんな物、それは例えば、
ビルボード、サインボード、高圧鉄塔、鉄道、コンボイ、ガスステーション、ダイナー、モーテル、
朝日、夕陽、青空、雲、豪雨、砂漠、ドライレイク、灌木、森林、FMやiPodから流れる音楽、
おそらく今後一生訪ねることのない小さな町、メサ、ビュート、ペインテッド・デザート、地平線、
そしてルート66に代表される道、ハイウェイ・・
これらも有名観光地と同列に、いやそれ以上にイイ味出してたという気がしてなりません。

それに我が良き相棒、フォード・トーラス君は良く走ってくれました。
いろんなところに連れて行ってくれました。
僕の身をよくぞ守ってくれました。
そんなこいつとも、もうすぐお別れです・・・

パサデナ(Pasadena)でI-210を降り、パサデナ・フリーウェイ(Pasadena Frwy.)へ乗り換えて、
感傷に浸りつつ、LA中心部、ダウンタウン(Downtown)の高層ビル群を高速で通過しつつ1枚。

LAX近くのモーテル、Comfort Innで最後の一息。
本当に素晴しい旅ができたと思います。
道中いつも苦労ばかりしてたはずですが、それがきっと良い思い出になるのでしょう。
またいつか再び、アメリカを車で駆け抜ける日がきますように・・・

　　　ありがとう
　　　さようなら

Rented & Return　Hertz Los Angeles Int'l Airport
Rent-A-Car Check-Out 2004/8/7 11:47　
Check-In 2004/8/14 7:54
総走行距離　2,032マイル